米どころ新潟の食感がいい郷土食「にたてもち」

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炊いたお米を丁寧に搗き上げたなめらかな味

米どころ新潟の食感がいい郷土食「にたてもち」
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「あ、韓国のお餅『トック』だ」と思いました? どっこい、これは新潟県村上市の旧山北町一帯で昔から食べられていた郷土食「にたてもち」というものなのです。私も知りませんでした。すみません。調べてみると、これはお米を二度炊きにしてから搗いたもので、山仕事をする人たちの携行食だったそうです。秋田のきりたんぽの親戚筋とも思えますが、「にたてもち」の場合はお米の粒を残さずなめらかに仕上げているのが特徴。現在、これを村上の特産品としてPRすべく、「村上まんまスティック」という共通名称で地元6社が製造しているそうです。今回ご紹介するのは、その一社、新潟ゆうき株式会社が作って「こめんぼう」の商品名で売っているものです。

バター焼きは外はカリッと中はモチッと

米どころ新潟の食感がいい郷土食「にたてもち」
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使用しているお米は泣く子も黙る岩船産コシヒカリ100%。ぜいたくです。説明によると、短い時間で軟らかくなるのに煮くずれしにくいのが特徴とのこと。さっそくおすすめの食べ方の一つ、バター焼きにしてみました。バターを溶かしたフライパンで数分転がして、表面をきつね色に。仕上げに醤油を少々かけてジュジュッといったところで出来上がり。いやー、表面こんがりカリッとしていて、中はもっちもち。お餅のように粘りこそしないけれど、本当にもちもちです。スープに浮かせてもおいしいというので、スライスしてレンジアップしたものを手近にあったわかめスープにぽとん。合います。カップラーメンよりローカロリーな夜食になりそう。

おつまみにも和のスイーツにもと大活躍しそう

米どころ新潟の食感がいい郷土食「にたてもち」

おすすめレシピにはベーコン巻き、スライスを肉と野菜と一緒に炒めたトッポギ風なども。おつまみにもよさそう。そして、煮くずれしにくいので鍋にもぴったり。袋ごと湯煎して軟らかくして、みたらしや餡と合わせればお団子風。ならばと、おしるこにも浮かせてみました。食べた途端にジーンとしたのは、子供の頃、母が白玉をたくさん作っておしるこに入れてくれたあの味を思い出したから。どちらもうるち米が原料なので、それもそうか。なつかしさプラス岩船産コシヒカリのおいしさというダブルパンチでメロメロになったのでした。白玉的に使えるとなれば、夏はみつ豆やかき氷に合わせてもいけるかも。今回は確かめる前に全部食べちゃいましたが。

※掲載情報は 2015/02/22 時点のものとなります。

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キュレーター情報

齋藤訓之

FoodWatchJapan 編集長

齋藤訓之

北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。

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