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お酒好きのみならずご飯のお供としても愛される「珍味」。全国各地にその土地を代表する食材を使ったものが存在します。昔ながらの伝統珍味は、手間が非常にかかるけれど、ほんの少ししか生産できないものがあります。今回は、そんな高級珍味を3つご紹介します。
1:作るのに3年かかる珍味
ふぐの卵巣を2年から3年粕漬けしたものが「ふぐの子粕漬」。
ふぐの卵巣なんて食べられるの?って思われるかもしれませんが、これが本当に美味しいです。使っているふぐは「ごまふぐ」で、佐渡島沖で毎年6月から7月にかけて取れるものです。まず2年以上かけて塩に漬ける作業「塩蔵」をすると乳酸菌の作用で毒素がほぼ抜けるんですね。その後、また1年かけ酒粕に漬けると、塩気が抜けて甘みが出てくるそうです。おつまみとしては最高ですね。色んな楽しみ方ができるんですけど、卵巣だからスパゲッティにしても合います!
2:贅沢すぎると一度生産中止になった珍味
福井の浜で明治時代から作られていたという珍味「干しうに」。1つのうにから1グラムしか作れないそうで、1940年頃に「贅沢すぎる」と製造禁止になったそうな。それが2011年に復活し、味もより洗練されました。柔らかく、しっとりしている。噛むとねっとりした歯触りがあります。
うに特有の香りがぐいぐいと立ち上がり、鼻から抜けてゆく。磯臭さがまったくありません。甘さと、軽い塩気があって、わずかにうに特有の苦みもある。それらが相まったうまみはひたすら濃厚です。
3:石川を代表する高級珍味
石川の名物珍味「干くちこ」。成熟したなまこの卵巣を干したもので何十匹分ものなまこの卵巣を使い、それを丁寧に1枚づつ整えて作られます。そのまま食べても、炙ってから食べても、お吸い物や熱燗に入れても美味しく食べられるそうです。海風にあたって作られる「干くちこ」は、噛むほどにほのかな磯の香りと旨味が楽しめます。
※掲載情報は 2018/11/12 時点のものとなります。
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