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国産チーズ生産者が挑む2年に1度のコンクール
10月20日、21日と大崎ブライトコアを会場に『ジャパンチーズアワード2018』が開催されました。これはNPO法人チーズプロフェッショナル協会が主催する国産ナチュラルチーズのコンテストで、3回目となる今年は国内のチーズ生産者80団体から約250種類のチーズがエントリーされました。
コンテストは隔年で行われており、品質評価の訓練を積んだ審査員によって、カテゴリー別に金・銀・銅、さらに最優秀部門賞が選ばれます。そして、頂点に輝くグランプリを金賞受賞チーズの中から1つだけ決定します。
また、会場内では『第7回 日本の銘チーズ百選』も同時開催され、全国から集まった81のチーズ工房自慢のチーズが試食できるたいへん貴重な機会とあって、多くのチーズファンが駆けつける大盛況で、会場は生産者とチーズファンの熱気に包まれました。
国産ナチュラルチーズの魅力とは?
国産ナチュラルチーズの品質は年々高まっており、今や海外のチーズをも凌駕する実力を備えたチーズが続々と出てきています。海外のチーズコンテストでも日本の生産者がつくるチーズが高く評価され受賞が相次ぐなど、その進化は止まるところを知りません。
来賓として列席した吉川貴盛農林水産大臣からも近年の国産ナチュラルチーズの品質については、弛まぬ生産者の努力により、年々高まっており、消費者からの信頼も厚い。今後は、諸外国との多角的な経済連携協定が予定されており、質の高い国産チーズの輸出についても期待が高まると挨拶がありました。
“チーズの伝え手”チーズプロフェッショナルとして活躍されているippinキュレーターの山田好美さんと小野孝予さん。注目の国産ナチュラルチーズの生産者をたずね、おすすめのチーズをippinでも紹介しています。今回受賞したチーズの中からお二人に紹介していただいた美味しいチーズをチェックしてみましょう!
グランプリ受賞:『チーズ工房タカラ』「タカラのタカラ」
まずは、今回のグランプリに輝いた『チーズ工房タカラ』さんの「タカラのタカラ」。コンテストの選定方法と『チーズ工房タカラ』さんのチーズの美味しさをチーズプロフェッショナルの山田好美さんが解説。
フレッシュ・リコッタ プレーン部門賞受賞:『CHEESE STAND』「出来たてリコッタ」
同じくチーズプロフェッショナルの小野孝予さんがセレクトしたのは、渋谷にチーズ工房を構える『SHIBUYA CHEESE STAND』。チーズの美味しさの決め手となる“出来立て”を東京で食べることができる貴重な存在。部門賞に輝いたのは、「出来立てリコッタ」、「東京ブッラータ」でした。
パスタフィラータ・モッツァレラ部門賞受賞:『八丈島乳業株式会社』「Mozzarella Dorata」
次にご紹介するのは、東京から一番近い南国といわれる八丈島育ちのジャージー牛の黄金のミルクから作られるまさに金色のモッツァレラチーズ「Mozzarella Dorata」。山田好美さんが訪ねた八丈島乳業の牧場は、海に面した広大な敷地の中で牛たちを放牧しています。
このほかの受賞チーズについては、Japan Cheese Award 2018WEBサイトをご覧ください。
→ https://www.japancheeseaward.com/
古くからチーズに慣れ親しんでいるヨーロッパの国々に比べ、まだ日本ではそれほど多くのチーズを消費しているわけではありません。しかし、国内全体のチーズ消費量は年々高まっており、その量は1人あたりの年間消費量が2.5キロともいわれています。
日本固有の風土と情熱を持った生産者が生み出す個性豊かな国産ナチュラルチーズは、チーズの魅力をさらに広げていくことは間違いありません。国産ナチュラルチーズでしか味わえない美味しさをぜひ、皆さんも味わってみてはいかがでしょうか?
タカラのタカラ
チーズ工房タカラ
※掲載情報は 2018/11/11 時点のものとなります。
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