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お土産や差し入れでいただくことも多い“饅頭”。ホッと一息つきたいときに、口の中に広がる優しい甘さがたまりませんね。種類が豊富な饅頭の中で、どれを選んだらよいか迷う方もいるかもしれません。今回は、伝統的なものやちょっと変わったものなど、全国的に知られているご当地まんじゅうをご紹介します。年代やシーンを問わずに喜ばれる“有名どころ”ばかりですので、ご当地を訪れたときはもちろん、何か贈り物をと思い立ったときにも便利ですよ。
1：あんなしの空洞だけれど人気が高い“からくりまんじゅう”長崎銘菓「一〇香（いっこっこう）」
饅頭の概念を覆されるような饅頭といえば、長崎銘菓の「一〇香」。パッと見は餡が詰まった普通の饅頭なのに、一口かじると中味がないことに気がつきます。実は、餡がないのではなく、焼く前に入れているけれど焼き上がるときには空洞になってしまうのです。『茂木一〇香（いちまるこう）本家』の創業は弘化元年（1844年）と歴史の長さも魅力のひとつ。ほんのりと甘くて香ばしい、ちょっと不思議な饅頭を是非どうぞ。
2：博多土産の定番。“だれも食べたことがないまんじゅう”から始まった『名月堂』の看板商品「博多通りもん」
今や博多土産の定番である饅頭「博多通りもん」。誕生したのは1993年と比較的新しいのですが、すっかり『名月堂』の看板商品となっています。「博多通りもん」は“誰も食べたことがないまんじゅうを食べてみたい”というお客さまの要望から始まりました。しっとりと柔らかく、口に含んだ瞬間にとろける白餡には、生クリームとバターのコクと旨みが十分に活かされています。博多に立ち寄らずともいただきたくなる名品です。
3：何度食べてもまた食べたくなる、ふんわりしたカステラとたっぷりカスタードがたまらない仙台の雄「萩の月」
仙台から帰ってきた方からお土産でいただくことの多い「萩の月」。萩の咲き乱れる宮城野の空にぽっかり浮かぶ名月をかたどっています。誕生した当時、シュークリームとカステラに人気があったことから発想が生まれたそう。ふんわりとしたカステラの中にぎっしりと詰まっているカスタードクリームは、濃厚なコクがあるにもかかわらず甘さ控えめで、カステラとのバランスの良さが絶妙です。何度いただいてもまた手が出てしまう、クセになる銘菓です。
4：“日本一高い、日本一うまい”新宿銘菓「花園万頭」。その価格に納得できる品質が評判を呼び続ける逸品
ひと口サイズの饅頭の値段が1個約400円！ 饅頭としてはなかなか高価ですが、新宿銘菓「花園万頭」はその価値が十分にある饅頭です。餡には、独特の香りとまろやかで上品な甘さが特徴の徳島産和三盆糖と、北海道産の小豆を使用。口当たり滑らかなこし餡に練り上げています。餡を包むのは、千葉産の大和芋を使用し、ふんわりしっとりと蒸し上げた外皮。3日間という日持ちの短さから店頭のみの販売ですが、その希少性も人々を魅了するポイントのひとつかもしれませんね。
5：原材料となる米や水にまでこだわり抜く。日本三大饅頭の名にふさわしい岡山銘菓「大手まんぢゅう」
岡山銘菓「大手まんぢゅう」は、米どころという特徴を活かして糀を作るところから始まります。生地には、その糀と地元の米でじっくりと熟成させた甘酒を惜しみなく混ぜ込み、餡には北海道産の大粒大納言小豆と特別注文でしかできない白双糖（ザラメ）を用いて練り上げるというこだわりよう。水は、名水と同じ水脈の地下水を使用しています。餡の形を保つ程度の薄い生地に包まれた饅頭は、餡と甘酒の甘さや香りを存分に楽しむことができます。
※掲載情報は 2018/11/10 時点のものとなります。
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