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みなさんは川端康成や芥川龍之介など、いわゆる「文豪」と呼ばれる人たちの小説を読んだことがあるでしょうか?文豪と聞くと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、実は甘いものが大好きだった文豪がいるのです!
それでは、どんな文豪が甘党だったのでしょうか?
今回は、あの文豪が大好きだったスイーツやゆかりの一品、有名作品にも登場する老舗の絶品スイーツを、文豪とともにご紹介します。
ぜひこの秋は本を片手に、文豪たちが愛したスイーツを堪能してみませんか?
1:川端康成が愛した名店!フランス菓子 CADOT「ガド」の貝型マドレーヌ
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
この冒頭が有名な『雪国』の作者、文豪 川端康成は甘党でした。
そんな川端康成が愛した名店が、日本で初めて貝型のマドレーヌを販売した、「フランス菓子 CADOT(カド)」です。カドのご主人と川端康成は親交があったそうで、店内には川端康成の肉筆原稿が飾ってあります。
パリ仕込みの洗練されたマドレーヌは、バターも軽く、心地の良い食感と甘さです。マドレーヌを紅茶に浸して食べるのもおすすめの食べ方です!
2:美食家で甘党の文豪・池波正太郎を魅了したみかんゼリー「好事福廬(こうずぶくろ)」
『鬼平犯科帳』や『真田太平記』で知られる時代・歴史小説家 池波正太郎は、美食家であり、甘党でもありました!コーヒーには砂糖を3杯入れたり、食後のデザートにもこだわったりしていたそうです。
その池波正太郎をも魅了したゼリーが「村上開新堂」の「好事福廬(こうずぶくろ)」です。紀州の有田みかんをふんだんに使ったゼリーは、11月~3月の期間限定商品。みかん果汁とグラニュー糖と洋酒とゼラチンしか使ってないシンプルなゼリーは、大正時代から愛され続けています。
「好事」は祝いごと、「福廬」は柑橘類の意味なのだとか。お祝い事にも手土産にもぴったりな逸品です。
3:芥川龍之介も焦がれた名店!100年以上愛され続ける「うさぎや」のどら焼き
芥川龍之介も、大の甘党の文豪として知られている一人です。
その芥川龍之介が愛した名店が、100年以上の歴史がある「うさぎや」。芥川が鎌倉に滞在していたとき、うさぎやのご主人に、お手製のお菓子を送ってください!と手紙を書くほど、うさぎやの味に惚れ込んでいたようです。
今回ご紹介するのは、そんなうさぎやの看板商品のひとつ「どら焼き」です。ふわふわ分厚い生地と、ずっしりとしたつぶ餡が特徴。十勝産のおいしい小豆の食感を、噛むたびに楽しむことができます。どら焼きを一口食べると、芥川が焦がれた気持ちがわかるかもしれません。
4:泉鏡花が愛した老舗。190年以上の伝統を誇る「羽二重団子」
『夜叉ヶ池』『天守物語』で知られる文豪 泉鏡花もかなりの甘党だったと言われています。その証拠に、作中にはたくさんの和菓子が登場しています。
そんな泉鏡花をはじめ、さまざまな甘党の文豪の作品にたびたび登場しているのが、日暮里にある「羽二重団子」。190年以上の歴史を持つ、伝統あるお団子屋さんです。
名物の「羽二重団子」は、お団子がきめ細かく羽二重のようだと称されたことからこの名前がつきました。お団子は、甘さ控え目な餡団子と、お酒にもぴったりの生醤油味 焼き団子の2種類。
文豪や、100年以上前の人たちも愛した老舗の味を、ぜひ一度味わってみてくださいね。
※掲載情報は 2018/10/17 時点のものとなります。
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