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ピレネー山脈を中心に両側に広がるスペイン北部とフランス南部の一部は、バスク地方と呼ばれています。フランスともスペインとも異なる独特の文化が根付き、中でも“食はバスクにあり”とも言われる世界一の美食の街として知られています。日本でもその知名度をじわじわとあげ、バスクの名を見かけるようになってきました。今回は、バスク地方のお菓子に注目しました。美食の街と呼ばれる所以を確かめてみませんか?
1:人気バルの門外不出の味! こんがり&クリーミーな「バスクチーズケーキ」
2018年7月、初のバスクチーズケーキ専門店『GAZTA(ガスタ)』が白金高輪にオープンしました。店名の『GAZTA』は、バスク語で“チーズ”という意味。バスク地方にある人気バル『LA VINA(ラ・ヴィーニャ)』の看板メニューを再現した「チーズケーキ」は、黒い焼き色と焦げた苦みとカラメルのような風味が特徴。崩れてしまいそうな柔らかさで、ビロードのようななめらかな食感にとろけてしまいますよ。
2:伝統に沿った黒さくらんぼ入りとカスタード入りのどちらも揃う「ガトーバスク」
東京・白金の『メゾン・ダーニ』は、バスク地方で伝統的なスイーツ「ガトーバスク」を中心としたパティスリー。「ガトーバスク」は、フランスバスクのイッツァスーという村で特産品の黒さくらんぼのジャムを詰めて焼いたのが原形で、さくらんぼのない時期にはカスタードを挟んで作られています。『メゾン・ダーニ』では、そのどちらも味わえるので、食べ比べを楽しんでみてはいかがでしょう。
3:焼き立てしっとり! 日本人好みに合わせたやわらかな口どけの「ガトーバスク」
東京・目黒にお店を構えるパティスリー『Tadashi YANAGI』。日本洋菓子界の重鎮の一人であるオーナーシェフの栁正司さんが手がけるスイーツは、日本人の口に合う絶妙なバランスが特徴。毎日焼き立てで提供されている「ガトーバスク」も、日本人の好みの味に合わせて、中のカスタードクリームの量は少なめ。しっとりと柔かい生地のなかには、カスタードクリームとレーズンが入り、ラム酒の香りがふわりと広がります。
4:長方形の素朴な見た目とは裏腹にリッチな味わいの技が満載な「ガトーバスク」
「ガトーバスク」は一般的に丸い形ですが、滋賀県守山市のフランス洋菓子専門店『ドゥブルベ・ボレロ』の「ガトーバスク」は、長方形をしています。こちらはの黒さくらんぼのガトーバスクをベースで、中にイチジクとレーズン、近江木苺の3種を挟んでいます。イチジクは赤ワインとラム酒で煮込んであり、近江木苺はコンフィチュールに加工、生地にはクルミのパウダーを使うなど、素朴な見た目と裏腹にリッチな味わいが楽しめます。
5:香りにこだわりあり! 上品で洗練された味わいが余韻を残す「ガトー・バスク」
香りにフィーチャーしたスイーツづくりにこだわる大阪市西区のパティスリー『Seiichiro NISHIZONO』。「ガトー・バスク・ヴァニーユ」は、アーモンド風味のクリームをサンドした素朴なお菓子。表面のサクッとした食感と中のしっとりした生地のコントラストが印象的な生地には、スペイン産のマルコナアーモンドや、インド産のヴァニラを鞘ごとすり潰して練りこみ、洗練された味わいが余韻を残します。
6:スペイン北部のお菓子をセット! ワインにも合うサクサク食感の「ガトーバスク」
茨城県守谷市にあるスペイン菓子工房『お菓子工房 ドゥルセ・ミーナ』で人気を集めるのが、カンタブリア地方、アストゥリアス地方などスペイン北部の伝統菓子を集めた「スペイン北部の菓子巡り」セットで、バスク地方からは「パステル・バスコ」が入ります。フランスではガトーバスクと呼ばれるお菓子で、サクサクとしたクッキーのようなバスク生地の中に、甘酸っぱいチェリージャム。シンプルな見た目に反するリッチな味わいです。
※掲載情報は 2018/09/15 時点のものとなります。
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