はつらつとした酸味がうれしいアプリコットジャム

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オーストリアの家族経営の生産者によるビオ食品

はつらつとした酸味がうれしいアプリコットジャム

夜中にコーヒーを飲みながら原稿など書いていると、速効性の眠気覚ましを兼ねて甘いものが欲しくなるもの。そこで取り出したのが、先日友人がくれた「イムケライ・ロイドゥル BIO アプリコットジャム」。「BIO」とあるとおり、タグには欧州連合(EU)のオーガニック認証マークがある。有機だからいいとは考えない私ですが、食品を吟味して買い付ける仕事をしている友人が「ほれ込んだ」と言っていたので、このイムケライ・ロイドゥルというオーストリア・ヴァッハウ地方の家族経営の生産者は、きっと腕のいい生産者なのだろう。蓋を開けると、わざとらしくない強さのアプリコットの香りがふわりと漂ってきた。なかなか期待ですぞ、これは。

香りと甘味を引き立てる存在感のある酸味

はつらつとした酸味がうれしいアプリコットジャム

スプーンに取ると、香りの透明感と色味のよさとはうらはらに微かなにごりを帯びた見た目。ところどころにチャンク(固まり)も残る。完熟果実を収穫したその日のうちに使い、形がなくなるまで煮込まないのがこの生産者のこだわりらしい。それで香りがいいのだろうなどと思いながら、パンに塗って一口。果実らしい甘みがうれしいと思った途端、このジャムの特徴は酸味だと感じた。酸っぱすぎないけれども確かな酸味が、香りと甘味をぐんと引き立てている。こんなに爽やかな食べ物は夜中に食べては申し訳ない。朝食のパンに合わせたい。ヨーグルトもいいかもしれないけれど、ヨーグルトの酸味と一緒に混ぜてはもったいないかな。

※掲載情報は 2015/02/02 時点のものとなります。

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キュレーター情報

齋藤訓之

FoodWatchJapan 編集長

齋藤訓之

北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。

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