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くねくね曲がった細い道を車で走りながらその店を探した。
鵠沼海岸の住宅地に目的の店、「御菓子司 華月」はある。
土地勘のある私でもナビの指示通りに走りながらも迷うほどわかりにくい。
いつも妹に買ってきてもらっていたが、美味しい華月の菓子を食べているうちに
自分の目で、その店を確かめたくなった。
小さな店内には所狭しと、たくさんの種類の菓子が並ぶ。
その種類の多さに目移りするも、私の目的は、鵠餅(くぐいもち)。
小さなどら焼きのような形状で、皮が米粉と小麦粉で、
そのモチモチとした触感がたまらない!
上品な小豆のつぶし餡と皮のマリアージュはシンプルだけれど絶妙な味だ。
とは言え、華月はフルーツ大福でも有名な店、せっかく訪れたので、
フルーツ大福もと欲張る。
この日は、美味しいと評判のブドウ大福があり、わざわざ店まで来たかいがあった。
この店の噂のぶどう大福を口にするのは初めて。
半分に割ると中には大粒のぶどう。その日のぶどうの品種は藤稔。大粒でみずみずしい藤沢のぶどうとして有名だが、収穫時期が早いので、この藤稔のぶどう大福を食べられるのは8月いっぱいぐらいらしい。
9月になればまた違う品種のブドウ大福になる。
お味は……みずみずしいブドウに合わせたインゲン豆の餡の優しいお味に、そのハーモニーに参りました!
それは私のフルーツ大福に持っていた概念が大きく変わった瞬間でした。
本格的は和菓子大好きな私は、心のどこかでフルーツ大福を認めていなかったが
これもありだわ……美味しすぎると心が大きく揺れた。
暑さの残るこの季節、みずみずしい、果乃菓ブドウ大福、おすすめです。
※掲載情報は 2018/08/31 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ファッション&ライフコーディネーター
宇佐美恵子
モデルを経てファッションコーディネーターに。現在、ファッションを軸に、エイジングスタイル コンシェルジュとして、キレイに年を重ねるための、それぞれの方にあったエイジングスタイルメニューをご提案、サポートしています。またそれぞれの年齢を快適に過ごすための商品開発にも参加。
正しい姿勢と歩き方を身に付けることで、美しいスタイルと、老いにくい体を手に入れることができます。「エイジレスウォーキング」レッスンも開催。
食べることはキレイに直結しているという考えのもと、食にも多いに興味があり、講師を招いて不定期な料理教室開催。名誉ソムリエ、タスト・フロマージュを受賞。
2009年4月から2015年3月まで織田ファッション専門学校校長。現在も織田ファッション専門学校・きもの専門学校の特別講師。
エッセイスト 只今11冊目の本を執筆中。