クランセカーケ ノンスティックケーキ型
自由が丘WING
ノルウェーの人たちは、何かお祝い事があると手作りのお菓子で祝う伝統があります。結婚式にはみんながホームメイドのケーキを持ち寄る風習があります。中でも、最もノルウェーらしいケーキと言えるのが「クランセカーケ」です。 「クランセ」はリース(輪・花輪)、「カーケ」はケーキの意味で、沢山のリングが積みあがった形のケーキです。クリスマス、結婚式、5月17日のナショナルデーなど、特別な時に作るケーキで、とっておきのものです。飾りとして複数の小さなノルウェー国旗をあしらうこともよくあります。結婚式では普通のケーキとともにクランセカーケが供される場合が多く、華やかなムードを演出します。 地方にもよりますが、ノルウェーの結婚式では日本と異なる風習がいくつかあります。新婦が民族衣装のブーナッドを着用する。客がグラスをフォークやナイフで叩いて鳴らすと、そのたびに新郎新婦が立ち上がってキスをする。新郎新婦が欲しい物を事前に式の招待客に伝えておき招待客がギフトとしてそれを持参する等。宴席が翌朝まで続いたり、非常にアットホームでぬくもりを感じさせるのがノルウェースタイルです。ちなみに結婚指輪は右手の薬指にするのがノルウェーの習慣です。 クランセカーケの作り方は、アーモンドを湯通しして乾かしたら砕いてすりつぶし、砂糖、さらに卵白を加えます。火にかけ、なじませたら絞り袋に入れて、大小さまざまな円形の型に絞り出して焼き上げます。一番大きなものを下に、少しずつ小さなもを積み上げてピラミッド型にし、アイシングで1枚1枚に波形を描くようにデコレーションして完成です。型はクランセカーケ専用のものを使います。 フードプロセッサーやミキサーなど、現代では便利な調理器具を使いつつ、材料やレシピはどのお菓子も昔ながらのものが守り継がれています。
専用のケーキ型を使うと18個のリングも簡単に作れます。サイズは、16.9センチ 17.7センチ 18.5センチ 19.3センチ 19.9センチ 20.9センチと6枚セットになっており、丸い円盤型の型がそれぞれ大・中・小の輪になっています。 この大・中・小の輪の輪にそって生地を搾り出していけば、1枚の型で3つの輪が焼けます。6枚全部焼くと18個の輪が出来上がりますので、それを積み重ねれば後は仕上げだけです。
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※掲載情報は 2015/01/30 時点のものとなります。
ノルウェー王国大使館
長く複雑な海岸線を持つノルウェーは、古くから漁業国として発展してきました。海は冬でも凍らず水温は安定しています。美しいフィヨルドは、山から溶け出す雪が冷たく澄んだ海に混じり、魚を育てる絶好の塩分濃度を保ちます。理想的な自然環境に加え、水揚げから輸送まで、最新技術を駆使し徹底した品質管理が行われています。サーモン、サーモントラウト、サバ、ししゃもなどは、日本でも人気の食材です。
大自然の恩恵を受けているのはシーフードばかりではありません。夏の白夜の太陽のもと、野菜、果物やベリー類はゆっくりと熟し、滋味あふれる味わいとなります。水分をたっぷり含んだ草を食んだ動物の肉も豊かな風味を持ちます。 伝統的なノルウェー料理は、季節の特色を生かし、素材の持ち味を生かすシンプルかつ効果的な方法で調理します。
ノルウェー料理は、本質を保ちながらも、他国の食や嗜好に影響されながら洗練を重ねてきました。現在では多くの意欲的なシェフが地域の特性を活かしながら変革を探求する「新北欧料理」の担い手として世界中の料理人にインスピレーションを与えています。また、近年はノルウェーのコーヒー文化が注目を集めています。