暑い日々が続いているからこそ、この時期のギフトにアイスクリームを選びたいと考えている人も多いのではないでしょうか。アイスというと、子どもたちが喜ぶデザートというイメージもありますが、ここでご紹介するのは大人も大満足のアイスクリーム。素材にもこだわった質の高い高級アイスクリームを集めてみました。

高級アイスクリームといえば、ショコラティエのチョコレートアイスを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。冷たい温度でもカカオ本来の風味をしっかり引き出すためには、高度なテクニックが要されます。そのような意味でも、日本でいち早く展開をスタートしたフランスのショコラティエ「ジャン＝ポール・エヴァン」のアイスはさすがのハイクオリティ。定番の「ソルベ カカオ ナチュール」と「グラス オ ショコラ　ドゥ」に加えて、毎年新作が登場します。今年は、ビターチョコレート、キャラメル、マイルドなチョコレートの3種類。表面には、薄く焼き上げたクレープ生地を細かく砕いて焦がしバターとショコラでコーティングしたフィヤンティーヌが乗っています。

イタリア発祥のアイスデザートと言えばジェラート。本場イタリアにはオーガニックにこだわるジェラートメーカーがあります。その名は「ジルド・ラケーリ」。1935年創業の老舗で、オーガニック認証基準が最も厳しいと言われる「デメター認証」を取得したフルーツとミルクを用い、添加物はもちろん未使用。糖分は有機キャッサバや有機きび砂糖、安定剤には有機キャロブというイナゴ豆が使われています。そんな予備知識なく食べても十分に美味しくて、フルーツの素材感がダイレクトに感じられます。小さなお子さんでも安心して食べられるので、ファミリーへの贈り物にもぴったり。フレーバーは常時7種程度。通販や催事での販売もされています。

バラの花びらを贅沢に使ったアイスクリームブランドが「FRAGLACE（フレグラス）」。レシピを監修しているのは、注目の若手シェフ・田村浩二さん。香水を楽しむようにアイスクリームの香りそのものを楽しむ、大人向けの新感覚デザートです。使っているのは、無農薬・無肥料で育てられた最高品質の国産食用バラ。ほんのりとピンクの「ローズバニラ」は、ベースにバラと同系統の香りを有するバニラとココナッツ、トンカ豆が原料。「ローズチョコレート」は、バラとカカオのみの香り成分で作り上げた、リッチで濃厚な味わいです。食べる直前に、花びらの食感も感じられるバラのコンフィチュールをかけていただきます。

「ヨックモック」といえば、ラングドシャ生地をくるくると葉巻状に丸めたクッキー「シガール」があまりにも有名ですが、シガールの内側にアイスクリームを詰めた「シガール アイスクリーム」の存在をご存知でしょうか。定番はバニラ味とチョコレート味で、昨年は期間限定で登場したストロベリー味も大好評。そして今年は新しいフレーバーとしてマンゴー味が登場しています。マンゴーアイスクリームには、インド産のアルフォンソ・マンゴーや、エクアドル産マンゴーを使用。マンゴーを35％も使用したフルーティーな味わいに仕上がっています。幅広い世代の人たちに愛されるシガールのアイスクリームバージョンは、贈る相手を選ばず、喜ばれること請け合いです。

フランス中西部のエシレ村で、伝統的製法を用いて作られる発酵バター「エシレバター」。世界中の食のプロたちにも愛されている高級バターですが、そんなエシレバターを全体量の２割も使っているという贅沢なアイスクリームが「エシレ グラス」です。脂肪分が固まってバターの風味が損なわれないギリギリを攻めた分量が２割なのだそう。だから、まるでバターそのものを口に含んでいるかのような、芳純なエシレバターの香りが冷たい口溶けとともに楽しめます。フレーバーはプレーンな「ブール」のほか、上品なキャラメル味の「ブール・オ・キャラメル」と、レーズンの入った「ブール・オ・レザン」もあります。

「ヒロホームメイドアイスクリーム」は、1970年代にハワイ島で日系アメリカ人によって創られたアイスクリームメーカーです。その5代目が日本に帰国し、湘南鵠沼海岸に構えた工房でプレミアムアイスクリームが手作りされています。店頭販売は週末3日間と祝日のみですが、お取り寄せも可能です。合成着色料を使用していないので、色は素材そのものの天然色。卵も使っていないので、卵アレルギーを持っているお子さんでも安心です。味わいはとっても濃厚で、期間限定のフレーバーには珍しい「ポハベリー」味や、「ハワイアンソルと」といった、ハワイならではの味わいもあります。