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2種類の新樽で10年間熟成させた「フィーヌ・エクストラ」
5月になりますが、NHK BSプレミアムでも放送された「極上!スイーツマジック」に出演しました。その時のテーマが「大人のロールケーキ」でしたので、私はお酒を使ったケーキ「パルフェ・グラッセ・ゲヴュルツトラミネール」を考案し、ゲストで出演されていた俳優の宇梶剛士さんにも食べていただきました。このケーキに使用していたのが、ワインを作る工程で出た搾りかすから作られる蒸留酒「マール」です。お酒を使用したお菓子というテーマでお話していく中で上質なお酒を教えて頂きましたので、実際に取り寄せてみました。今回はそのお酒をご紹介します。
山梨県甲府にあるワイナリー『サドヤ』の「フィーヌ・エクストラ 500ml(ブランデー)」です。1960年にサドヤ農場産のぶどうを使用して造られたブランデーを、蒸留後は何も加えずに、フレンチオーク、アメリカンオークの2種類の新樽で10年間熟成させたものだそうです。多くのブランデーのように蒸留後にキャラメルを添加するなどの人の手を一切加えておらず、ブドウの自然な味わいを楽しむことができます。
アルコール度数は40度以上41度未満ですが、飲みやすく香りも奥行きがあり上質なものなので、ゆっくり楽しむのにも向いています。チョコレートなどと合わせてケーキに使っても高貴な香りが楽しめると思います。
2009年に行われた「国際ワイン アンド スピリッツ コンペティション」においても、最も評価の高い銀賞(best in silver)を受賞しているブランデーなので、お酒好きな方へのギフトやホームパーティーなどへの持ち込みにも、ピッタリだと思います。
※掲載情報は 2018/08/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
パティスリー・パクタージュ オーナー・パティシエール
齋藤由季
東京都出身。幼い頃よりお菓子づくりに興味を持ち、パティシエを志す。15歳から研修を始め、食物課のある高校に進学。卒業時に調理師免許を取得し、代官山のパティスリー「シェ・リュイ」、「パティスリープラネッツ」ではオープニングスタッフとして経験を積み、23歳で渡仏。フランス南部、モンペリエにある2つ星レストラン「Le Jardin des Sens(ル・ジャルダン・デ・サンス)」のパティスリー部門、「サブール・シュークル・ドゥ・ジャルダン・デ・サンス」、リヨンの老舗パティスリー・ショコラトリー「Rene MONTHERAT(ルネ・モンテラ)」などにて修行。合計4年間をフランスで過ごし、フランス伝統菓子を学ぶ。帰国後は、銀座「パティスリー・ミツワ」の開業に携わった後、自由が丘「パリ・セヴェイユ」に勤務。2011年より、東京・南品川『Patisserie Les Cinq Epices(パティスリー「レ・サンク・エピス」)』の開業より、シェフ・パティシエールを務め 、2013年3月玉川学園前に『patisserie PARTAGE(パティスリー・パクタージュ)』をオープン。