記事詳細
紹介している商品
- MAREDSOUS(マレッツ)
- Maredsous Blond(マレッツ・ブロンド)
- St. Bernardus(セント・ベルナルデュス)
- ST Bernardus Extra 4
- Brouwerij L. Huyghe
- AVERBODE
- ハーヒト醸造所
- Ommegang Charles Quint(オメガング チャールズクイント)
- ブーン醸造所
- Kriek Boon(ブーン・クリーク)
日本では、ビールにあわせるおつまみの定番といえば、「えだまめ」や「唐揚げ」……と“定番”のおつまみがありますが、その理由のひとつに“スッキリとキレのある”ビールが好まれるという傾向があるかもしれません。一方で、200を超える醸造会社で1500種類以上と多彩な種類を持つ「ベルギービール」には、様々な料理とペアリングできる魅力があります。
コース料理を彩るビールペアリング!ビール王国ならではの贅沢
今回のイベント「Belgian Beer and Food Academy in Tokyo」では、ベルギービールの魅力はもちろん、ベルギーから輸入されている食材についても紹介が行われました。
冒頭、特命全権大使のギュンテル・スレーワーゲン閣下からも、ベルギービールのペアリングを通し、ビールをはじめとしたベルギーの多彩な食文化にもっと興味を持ってほしいとメッセージが送られました。
チコリーフリッター×Maredsous Blond
「チコリー」はベルギーの多くの食卓で、普段からよく食べられている野菜。地物の旬は晩秋からですが、今は生産技術の向上により、水耕栽培で1年を通して安定した供給が可能になりました。えぐみが少なく食べ易いといわれています。今回は、塩味のきいたゴルゴンゾーラとクルミのドレッシングに合わせ、チコリーのほのかな甘味を引き立たせました。
そんな「チコリー」のアミューズにあわせたのが、「Maredsous Blond」。このビールはホップのフルーティーな香りが特徴で、その香りはチコリーの繊細な味わいにマッチし、邪魔をしません。
ホワイトアスパラガス×ST Bernardus Extra 4
イベントでは、ベルギービールのペアリングについて解説が行われました。種類の多いベルギービールは、世界で唯一といわれる以下の4つの発酵方法でビールを醸造しています。
1 下面発酵
2 上面発酵
3 自然発酵(特定の環境に存在する特殊な野生酵母)
4 複合発酵
今回、ベルギービールを解説したヤン・デ・ボック氏によると、「エール」や「ピルスナー」、「トラピスト」、「ランビック」……など、大きく分けると11のタイプに分けられるので、まずはどのタイプに属するのかを知ると、特徴を把握し易くなるということです。
ホワイトアスパラガスは、ベルギーでは春を告げる旬のものとして、伝統的な野菜のひとつ。初夏まで楽しめますが、その期間はあっという間に過ぎてしまいます。真っ白な姿のアスパラガス同様に、ビールも“白ビール”をあわせます。「ST Bernardus Extra 4」は苦味と酸味を感じさせる爽やかな味わいで、春や夏に飲むビールとして相応しいフレッシュな印象です。
スズキのソテー×AVERBODE
皮目をパリッと仕上げたスズキのソテーには、なんともベルギーらしい“ビールで蒸したムール貝”を添えました。仕上げに注いでいるのは、ムール貝の旨味たっぷりのクリームスープです。魚貝の旨味をたっぷりと堪能できる一皿には、フローラルな香りや青りんごのような甘い香りが楽しめる「AVERBODE」を合わせました。凝縮させた旨味を含んだクリーミーな味わいは、「AVERBODE」の麦芽の甘味が加わりより、深味のある味わいに変わります。
ポーク×Ommegang Charles Quint
メインディッシュのポークには、アルコール度数も8%と高めのOmmegangをあわせます。麦わら色といわれる美しい淡色のビールには、しっかりと冷やしたグラスが用意されました。スパイシーで、柑橘類を思わせる風味が口の中いっぱいに広がります。ゆっくりと調理された柔らかなポークは滋味深い味わい。その味わいに負けない力強さを持っているビールです。
付け合せには、マヨネーズを添えたベルギー産のポテトフライ。こだわりのカリッとした食感はベルギー産のジャガイモならではの特徴。ケチャップではなく、マヨネーズをたっぷりつけて食べるのがスタンダードスタイルです。
チョコレート×BOON OUDE KRIEK
濃厚なベルギーチョコレートを使ったデザートプレート。高品質のチョコレートをたっぷりと使い、コーヒー風味のほろ苦いムースとヘーゼルナッツのプラリネがアクセントになって、香り豊かな大人の味わいのチョコレートデザートが完成。添えられているのはホワイトチョコレートのアイスクリーム。
そんな芳醇なチョコレートのデザートに合わせて選ばれたのが、サワーチェリーを使った「クリークビール」です。自然酵母で発酵させる酸味のきいたビールに、真っ赤なチェリーを漬け込むことで香り、味を移します。フルーティーなフルーツビールはベルギーでも様々な種類が作られていますが、そのほとんどがこのサワーチェリーを使ったクリークビール。チョコレートのほろ苦さと、濃厚な甘味にぴったり合います。
深みのある美しい赤い色合いと、チェリーの香りと酸味が楽しめる「BOON OUDE KRIEK」。女性はもちろん、男性にもデザートと一緒に楽しんで欲しいベルギービールです。
前菜からデザートまで、幅広い料理に合わせられる多彩なベルギービール。ビールのもつ個性が料理に彩りを添えます。
なお、今回のイベントでも、ビールテイスティングのポイントをご紹介しましたが、ワインのように、色や香り、味わいを確かめるのはもちろんのこと、もうひとつの重要な要素として“喉越し”を確かめるのが重要です。すなわち、ビールは飲んでみないと分からない美味しさが隠されているのです。
ビール党の方ではなくても、チャレンジしてみたくなる「フードペアリング」。是非、皆さんもベルギービールでお気に入りの組み合わせを見つけてみてはいかがでしょうか?
ベルギービールウィークエンド2018でベルギービールを楽しもう!
なお、160種類以上のベルギービールを楽しめるイベント「ベルギービールウィークエンド2018」が今年も開催中です。ぜひ、この機会に多彩なベルギービールを飲み比べてみてはいかがでしょうか?
札幌・大通公園 6月22日(金)~7月1日(日)
東京・日比谷公園 8月9日(木) ~8月12日(日)
神戸・メリケンパーク 8月29日(水)~9月2日(日)
東京・六本木ヒルズアリーナ 9月19日(水)~9月24日(月・祝)
「ベルギービールウィークエンド2018」
※掲載情報は 2018/06/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ベルギー・フランダース政府貿易投資局
ヨーロッパの中心に位置するベルギー・フランダースは中世より「ヨーロッパ交易の十字路」として栄え、さまざまな文化と芸術、そして食文化を育んできました。ブルージュ、アンプワープ、ゲントなど聞き馴染みのある魅力的な街が点在し、それぞれにこだわりの地元の味を発信しています。日本でもポピュラーになったワッフル、チョコレートやフリッツと呼ばれるベルギー発祥のフライドポテトの他にも、小エビやムール貝などのシーフード、チコリやホワイトアスパラガスなどの伝統野菜や豚肉にハムなど、自慢の食材、料理、デザートで溢れています。こだわりの逸品をビールとペアリングして楽しむのがベルギー流!まだまだ知られていない美食の国ベルギー・フランダースの奥深い食の魅力を、皆様にご紹介させて頂きます。