嫌いな人をほとんど聞いたことがない、万人受けスイーツの鉄板「シュークリーム」。皮の質感やクリームの種類には、それぞれの好みが分かれるところでしょう。今回ご紹介するのは、行列に並ばなければ手に入らない超人気店の幻のシュークリームから、店舗限定、日本限定まで、個性的なシュークリームたち。自分で食べても幸せがこみ上げて、誰かとシェアすればもっと幸せな気持ちになれる、みんなが大好きなシュークリームを集めてみました。

日本橋人形町にある「シュークリー」の「シュークリーム」は、手に取るとずっしり。内側にびっしり詰められたクリームは、生ウリームとカスタードクリームを合わせたディプロマットタイプ。もったり硬めのクリームとの相性が良いのは、ゴマが練りこまれたザクザク、カリカリのシュー皮。しっかり厚みがあって食べごたえもあり、ゴマのつぶつぶした食感と香ばしさが、さらに美味しさを引き立ています。１日３回、１度に70個限定の販売で、平日でも開店直後に完売してしまう人気ぶり。行列必死ですが、その価値は大いにありそうです。

「ラ・メゾン・ド・スクール ケーキスタジオ」。世田谷区深沢にあり、シュガークラフトケーキやアイシングクッキーなどの注文販売やレッスンを中心に行っているスタジオです。こちらでは毎週金曜日限定で、シュークリームが販売されています。極薄の皮はパリッとしていて、一口かじるとクリームがふわっと溢れ出し、シュー生地の心地よい食感とバニラの華やかな香りに満たされます。オーナーが自らが焼ける量のみの販売なので、数は決して多くはありません。そのため、あっという間に売り切れてしまうというレアもの。クリームに惜しみなく入れたバニラビーンズは、最高峰と言われるマダガスカル産を使うなど、素材にも相当なこだわりを持って作られています。

下北沢から歩いて7分ほどの場所にある「白髭のシュークリーム工房」は、手作りパンの店「トロパントウキョウ」の２号店としてオープンしたカフェ併設のパン屋さんです。実はこちら、宮崎駿監督の親族が営むお店。いわばスタジオジブリ公認ということもあり、「となりのトトロ」をモチーフにしたシュークリームが大人気なのです。今ではジブリファンが世界中から訪れるといいます。「トトロシュークリーム」はカスタードとチョコレートの２種類を定番に、季節に応じたクリームが２種類。それぞれ帽子の色や形で中のクリームが見分けられるようになっているのがポイントです。

池袋、新宿、川越、梅田に展開しているシュークリーム専門店「CHOUXCREAM CHOUXCRI（シュクリム シュクリ）」。こちらの定番シュークリームは「シュー シュクリ」という名前で、もっちりとサクサクが同時に味わえる独特のシュー皮の中に、フルーティで爽やかなカスタードクリームが入っています。さらに、専門店ならではの特徴がその豊富なラインナップ。店舗限定のフレーバーをはじめ、押さえておきたいのは「シュー クロワッサン」。その名の通り、シュー皮にクロワッサン生地が使われていて、バターのなんとも言えない香りが楽しめます。全て店内で作られている焼きたて・作りたてのシュークリームです。

東村山の秋津、中野、立川にお店があるパティスリー「ロートンヌ」。中野店限定のシュークリームが、最寄駅でもある江古田の名前を付けた「eco田シュー（エコダシュー）」です。こんもり高さがあって、アーモンド入りのメレンゲがゴツゴツした表情を作っているシュー皮は、マカロンのようなサクッとした食感。注文を受けてから詰めるクリームは、なめらかでトロっとしています。大きめのサイズなので食べ応えがありますが、飽きさせない食感と程よい甘さのクリームで、ペロリと食べられてしまいます。

1802年創業、フランス洋菓子の定番ケーキ「オペラ」の元祖として知られている「ダロワイヨ」。日本向けの商品として2006年から販売されているのが、四角いシュークリーム「シューキュービック」です。昨年の４月にリニューアルを果たし、現在は「シューキュービック ヌーボー」として生まれ変わりました。初代に比べるとサイズがやや小さくなって食べやすく、お値段も１個540円で以前よりも購入しやすくなっています。シュークリームとは思えない四角い形の皮にフォークを入れると、中にはとろりとした柔らかなテクスチャーのクリームが隅々まで詰まっています。高級感があってセレブな気分も楽しめる「シューキュービック」は、手土産や贈り物におすすめです。