長期保存が可能な瓶入りのジャムやハチミツ、コンポートは、もらった人が自分のタイミングで食べられることもあって、ギフトの定番ですよね。お呼ばれしたときにさりげなく渡したり、何かのお礼として簡単なラッピングでそっと手渡すことを想定し、自分ではなかなか買えない高級品から、珍しいフルーツを使ったもの、甘くないから料理にも使えるジャムまで、ギフトに最適な「瓶モノ」をご紹介します。すべてお取り寄せ可能なので、ちょっと多めにオーダーして、ストックしておくのもおすすめです。

福岡県の博多湾に浮かぶ能古島（のこのしま）にある「能古島養蜂場」。１年間のうち4月上旬～7月中旬頃までのほんの数か月という短い期間で採蜜されたハチミツ「NOCOHACHI（ノコハチ）」と名付けて販売しています。特に4月末～5月中旬までの期間にだけ採蜜できるのが、島の特産品である「ニューサマーオレンジ」のはちみつ。花が満開になると、辺り一帯が甘酸っぱい柑橘の香りに包まれるのだとか。「NOCOHACHI」の美味しさの秘密は、無添加・非加熱で自然に近い状態で製造されていること。パッケージの見た目がおてもおしゃれなので、ギフトにも喜ばれそうです。

明治期に日本へ入ってきた北米原産のフルーツ「ポポー」は、栄養価が高い一方で収穫時期が限られるため、市場に出回ることはほとんどない「幻のフルーツ」と呼ばれています。大分県由布院ではそんなポポーを使い日本唯一の「ポポージャム」が作られています。手がけているのは、身体に優しいジャム作りで有名な「風曜日」。保存料・着色料は不使用で、全行程手づくりにこだわったジャム工房です。地元で代々受け継がれてきたポポーの生産を絶やすわけにはいかないと、手探りでの開墾をスタートし、失敗を繰り返しながら8年がかりでつくり上げたのがこのポポージャムなのだとか。天然のカスタードクリームと称されるほどなめらかで、フルーティーで華やかな香りが楽しめます。

ひらがな４文字の「あおばら」という名前が印象的なこちらのはちみつは、カラスザンショウという植物から採取されたもの。もともと伊豆では、青い刺があることからカラスザンショウのことを「あおばら」と呼び、すっきりした薬草のような風味を持つこのはちみつを大切にしてきました。カラスザンショウは、有機化合物アルカロイドを含む植物。それが薬草のような、ちょっと青臭くてビターな風味と味わいとなり「あおばら」を個性的な味にしています。

長野は全国第1位のブルーベリー生産量を誇る県でもあります。なかでも北部は、日本のブルーベリー栽培発祥の地。那須市にある農園「森の畑」で栽培されているブルーベリー「森のサファイア」は、その愛情と手間をかけた栽培方法によって、一粒の直径平均は15mmと大粒。直径25mmを超えるものも珍しくないほど。生の果実が食べられるのは7月〜８月の夏の間のみですが、季節を問わず楽しめるのが「コンフィチュール」などの加工品。特に「コンフィチュール」は微糖と無糖プレミアムとがあり、無糖プレミアムは料理のソースにも使えるなど、使い方の応用が広がります。また、高級な大人味としてギフトにも良いブランデー（ヘネシーXO）で風味付けした「コンフィチュール」もあります。

高級西洋梨ル・レクチェの主な産地は新潟県。完熟すると皮の色は黄色くなり、果肉はねっとりしてとろけるような口当たりとなり、甘い芳香を放ちます。果汁がしたたるほど豊かなのも特徴で、甘さが強く酸味は控えめ。そんなル・レクチェに美しいカービングを施し、コンポートにして瓶に詰めたのが「ル・レクチェ カービングコンポート」です。三条市の「土田農園」のル・レクリェに、ひとつひとつ手作業でバラや葉の形のカービングが施されていて、高級感の漂うパッケージも魅力。そのままいただくほかに、他のお菓子と組み合わせてアシェットデセール（皿盛りデザート）にすると、華やかなおもてなしスイーツが完成します。

北欧は日本で見かけないようなベリーの種類が豊富で、夏は日が沈まない白夜があるため、色も味も濃縮された味わいなのが特徴です。コケモモのような見た目のリンゴンベリーは、甘さ控えめでほどよい酸味があり、ジャムやジュースだけではなく、肉や魚料理の付け合わせにもよく使われるそう。スウェーデン産のベリーを使ったトルフォークゴード社のジャムは、甘すぎず、素朴で、ベリーの粒感を残した濃密な味わい。北欧のスーパーマーケットや市場でおなじみのオーガニック認定機関KRAVマーク付だから、品質も保証されています。ヨーグルトにかけて食べる他、菓子パンのフィリングにしたり、炭酸水や飲むヨーグルトで割ってドリンクにするのもおすすめです。