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作り手の心が伝わる「共楽堂」の「ひとつぶのマスカット」
はじめまして。
ippinのキュレーターに加わりました、吉川文子と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
最初の記事となります今回は、普段から親しい友人への贈り物や、家族への手土産によく利用している『共楽堂』の「ひとつぶのマスカット」をご紹介したいと思います。
このお菓子に出合ったのは、今から2年前の丁度今頃の時期でした。
お礼の品を探しにデパ地下を歩いていたところ、店員さんから
「おひとついかがですか?」と言って渡されたのが「ひとつぶのマスカット」でした。
正確には、半分に割ったものでしたが、口に含んだ瞬間、「あっ!」と思うほどの衝撃を受け、その場ですぐさま購入し、家に持ち帰ったのでした。
マスカットと聞いただけでも嬉しくなりますが、それを丸ごと求肥でくるんだのがこちらの品です。
口に含むと、まず周りにまぶされた砂糖のシャリッという心地よい食感、次に求肥のもっちりとした食感が続きます。そして噛みしめると、マスカットの甘酸っぱい果汁が口いっぱいに迸ります。
こんなに小さな粒の中に、様々な味と食感がミルフィーユ状に重なり合っているとは思いも寄らず、大変感激しました。
最初、1個300円という値段はちょっとお高めかな、と思いましたが、一粒食べると、その美味しさと後味の余韻で十分な満足感に浸れます。
それもそのはず、「ひとつぶのマスカット」に使われているのは、このお菓子だけのために栽培された、マスカットの最高級品種「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。
朝摘んだばかりの新鮮なマスカットを熟練の職人さんがひとつひとつ丁寧に求肥で包んでおられるのです。
「ひとつぶのマスカット」をいただけるのは5月~9月ごろまでの期間限定になりますので、この時期ならではの、季節感の伝わる贈りものとしてぴったりですね。
贈る方への気持ちを伝えられる、オリジナル短冊もその場で選ぶことができます。
こだわりの詰まったお菓子をぜひ皆さまにも召し上がっていただきたいです。
※掲載情報は 2018/05/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
菓子研究家
吉川文子
菓子研究家。友人に出したお菓子が好評で、作り方を教えてほしいと言われたことがきっかけとなり、1995 年に自宅でお菓子教室「Kouglof]を始めました。1999年「きょうの料理大賞」でお菓子部門賞を受賞。藤野真紀子氏、近藤冬子氏、サントス・アントワーヌ氏に菓子を学び、伝統的な洋菓子をベースに、誰にでも手軽に作れて再現性の高いレシピ作りを目指しています。特に、バターを使わず、オイルで作るお菓子のレシピを多数考案しております。「オイルでつくるふんわりケーキとサクサククッキー」(オレンジページ)、「バターを使わない作り置きのお菓子」(マイナビ出版)、「バターなしでおいしいパイとタルト」(誠文堂新光社)、「バターを使わないコーヒー、紅茶、日本茶のお菓子」(文化出版局)など著書多数。