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口福広がる甘いヌガーはアーモンドがザックザク!
トロリと口どけの良いヌガー。砂糖や水あめ、卵白を泡立てたメレンゲを加えて作るスイーツのひとつです。ヌガーといえば、ヨーロッパのお菓子というイメージがあったのですが、アジアの中華圏を巡っていると、至る所にヌガーが売られていて、びっくりした思い出があります。
台湾のヌガーもそのひとつ。まるで日本のキャラメルのような存在で、小さなお子さんも大好きな味です。台北を中心に全土で展開している『CHERRY GRANDFATHER(櫻桃爺爺)』の「オリジナルヌガー」は、牛乳たっぷりの優しい味。ヌガーは中国語で「牛軋糖(ニュウガータン)」と書きます。
麦芽糖をはじめとする甘味に、メレンゲや牛乳のペーストなどをミキシングして作られています。定番の「オリジナルヌガー」には、アーモンドがたっぷり入っていて、口に入れた瞬間に牛乳の風味とアーモンドの香ばしい風味とザクザクの食感がやみつきになります。
ゆっくり口の中で溶かしていきたいところですが、ひと噛みすればスーッと溶けてなくなってしまうほどに、あっという間に食べ終わってしまうのです。一瞬の幸せなのですが、まさに“口福の味”といえるでしょう。
私は残念ながら台北の本店に行ったことはないのですが、店舗ではオリジナル味以外にも、コーヒーフレーバーやドライフルーツが入ったヌガーもあるとか。パンやケーキも販売していて、昔ながらのお菓子屋さんといえる存在です。添加物を一切使用しておらず、素朴な親しみある味が老若男女から人気となって、どんどん店舗を拡大していったようです。
元々ヌガーは、紀元前からアラブですでに存在し、中国からヨーロッパにも広がったといわれています。最近では、ドライフラワー入りなどのフレーバーも続々と登場していて、昔ながらの懐かしい味からおしゃれなスイーツとして再注目を浴びているとか。
ぜひ、台湾に行ったらお土産にしたいですね。日本でもコーヒーと輸入食品を取り扱う『カルディコーヒーファーム』にて、台湾フェアを開催した際に人気があった商品です。インターネットの通販でも様々な企業から購入ができるそうなので、試してみてください。
※掲載情報は 2018/05/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。