お菓子好きなら、最初に蓋を開ける瞬間、いくつになっても思わず胸がときめくクッキー缶。最近では手頃なサイズの缶や、缶そのもののデザインがとっても洗練されたものなど、選択肢がぐんと広がっているのが嬉しいところ。人数がどれくらい集まるか把握しきれない集まりやパーティーに持ち寄るのにもぴったりだし、缶入りは日持ちがするので、少しずつゆっくり楽しめる保存性の高さも魅力です。今回はそんな缶入りクッキーの中から、注目の６品を選んでみました。

食べ終わってもそのままインテリアにできるデザイン性の高い缶に入っているのは、神戸にある「マモン・エ・フィーユ」の「フレンチビスキュイ」。フレーバーはシンプルな味わいの「プレーン」と、レモンの香る「シトロン」の２種類。缶の中には薄めで花の形をしたクッキーがぎっしりと隙間なく並んでいます。トリコロールカラーのモダンなパターンが描かれた缶に黒いリボンが結ばれているのも、甘過ぎなくて素敵です。パティシエがパリで13年過ごした女性と聞いて納得。味ももちろん本格的で、ビスキュイはすべて１枚１枚手作り。発酵バター、フランス産の小麦粉など、素材にこだわりながら余計なものを使っていないのも嬉しいですね。

吉祥寺にある「アテスウェイ」は、駅から遠い住宅街にあるにもかかわらず、曜日を問わず常に行列のできる人気パティスリー。並ばないと買えないからこそ欲しくなるのが人情というものですが、ここでしか買えないというプレミアム感も手伝って、手土産や贈り物として購入する人も少なくありません。モンブランを筆頭としたフレッシュケーキが人気ですが、リピーターの心をがっちりつかんでいるのがこちらのクッキーの詰め合わせ。缶の大きさは大小2サイズがあり、目的に応じて使い分けが可能です。形が整っていてシンプルながら美しいクッキー。缶のデザインも色味を押えた上品シンプルな印象で好感が持てます。

赤坂見附にある有名店「ツッカベッカライカヤヌマ」は、国内では珍しいオーストリア菓子の専門店。オーナーの栢沼シェフは、オーストリア国家公認の菓子職人最高位であるコンディトールマイスターの称号を持つ日本人です。シックな黒い缶に３種のクッキーが隙間なく詰められている「テーベッカライ」は、A缶からD缶まで４種類のサイズ展開。バニラ、チョコレート、シナモンをそれぞれ使った形の異なる3種類のクッキーは、しっとりしていてとても上品な味わいです。気軽にポンと買うよりも、目上の方などへのしっかりした手土産、特別なシーンでの贈り物にぴったり。違いのわかるスイーツ好きの大人向きと言えます。

湘南でわずかに作られている釜炊きの塩と、フランス・ゲランドの塩を使い、甘くない

クッキーを作っている「鎌倉レ・ザンジュ」。こちらのクッキー缶「プティ・フール・サレ」は、上品な塩気とハーブやチーズなどの素材が、サクサクの食感とマッチした大人の味わいです。甘くないため、ワインにもよく合うのだとか。缶の中にはバジル、トマト＆オレガノ、レッドチェダーチーズ、ゴーダチーズの４種類のクッキーが入っていて、ワインに合わないわけがない！という感じのラインナップです。しかも、フランスのアンティーク缶をモチーフにした、白地にゴールドのタイポグラフィが映える上品な缶にも注目です。

京都の人気店「レストランよねむら」の「オリジナルクッキー」は、グルメに興味のある人の間では超有名。抹茶、七味、ぶぶあられなど、日本料理店らしい、そして京都らしい素材をつかった12種類のクッキーが楽しめます。甘いだけではなく、塩っぱいもの、辛いものもあって、そのバリエーション豊かな味わいが最大の特徴です。缶全体には本店の外観がモチーフのイラストが描かれていて、蓋が屋根になっています。これは、イラストレーター・つづみさおりさんによるもの。ほっこり素朴なタッチが魅力です。

ゴージャスなクッキー缶として、セレブたちがこぞって買い求めたことで人気に火がついたニューヨーク発のチョコレートのお店「マリベル（MarieBelle）」。パーティーや差し入れに絶対喜ばれるのが、オリジナルクッキーを贅沢に詰め合わせたクッキー缶「ワンダートレジャー」です。たっぷりの容量の正方形の缶のデザインが、とにかくエレガントでゴージャス。缶の中には8種類のクッキーと、味と食感のアクセントが楽しめる「ラズベリーメレンゲ」、「スノーピスタチオ」の計10種類がたっぷり詰まっています。素材となるチョコレートはもちろんマリベルのもの。ひとつ一つのクオリティが高いのも魅力です。