“高崎市”の新商品発表会！試食に現地視察で、高崎じまんの食を知る

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“おいしい”がたくさんある群馬県・高崎市

東京から新幹線で約1時間の群馬県高崎市。豊かな自然があふれるこの街は、実はおいしい食材の宝庫なんです。四季折々の野菜や東日本でトップの生産量を誇る梅など、自慢の食材がたくさん。そんな高崎市じまんの農畜産物を使った新商品を発表するイベントが、3月26日（月）に開催されました。その模様をお届けします。

高崎市の新名物に！？地元食材をあますところなく贅沢に使用

今回のイベント「高崎市新商品PR会」の会場は、主催である高崎市役所。こちらに、ippinキュレーターとして活躍する料理家でフードディレクターのタカコナカムラさん、フードアナリストの西岡麻央さん、ベジアナ・農業ジャーナリスト小谷あゆみさんの3人が集まりました。

会のスタートは、高崎市の農政部長・真下信芳さんのご挨拶から。新商品開発に至る経緯や思いを伺いました。なんでも、高崎市の農畜産物をもっと県内外に広めたい、という思いがあるそう。

そして、今回の商品開発に携わったお二人の紹介。まずは、商品開発コーディネーターの五日市知香さん。ターゲットを絞り、消費者目線に立った商品開発を行いました。

もう一人は、日本料理店『金蔦』で総料理長を務める盛山貴行さん。高崎市内の生産者を訪問し、自分の目で見て食材を探したそう。

そんなお二人と高崎市、そして生産者が協力し開発し、高崎市の事業者が生産し完成したのがお茶漬けとパワーサラダです。

品質に自信！シンプルだからこそ味わえる“梅”の美味しさ

「こだわりのお茶漬けの素」は、小瓶に出汁と梅干しが入っており、ご飯にかけお湯を注いで食べます。化学調味料を使わず天然素材にこだわり、素朴な味わいが特徴です。

梅の生産から梅干し作りまでを行っている、生産者の清水一成さんと商品化を行ったT‐PRODUCTの総料理長・山崎努さんからは、梅の味を損なわないように出汁づくりを工夫した点など、商品開発について解説が行われました。手間を惜しまず作り上げたお茶漬けの素を、実際にippinキュレーターの皆さんに試食していただきました。

自身が主催する料理教室でも梅干し作りのレッスンをしているナカムラさんも、梅干しのおいしさに太鼓判。

こだわりのお茶漬けの素

有限会社ティープロダクト

http://t-product.jp/

こんなに具だくさんでいいの！？高崎そだちの野菜たっぷりパワーサラダ

野菜だけではなく、フルーツやナッツなど、豊富な種類の具沢山サラダの「パワーサラダ」。栄養バランスが良く満足度も高いので、重たい食事が苦手という女性に人気です。今回、披露された高崎市の食材を中心に作られたパワーサラダは、梅ドレッシングが効いた「豚肉＆生彩野菜のパワーサラダ」とネギ味噌ドレッシングの「和風コブサラダ」の2種。使っている野菜は高崎産にこだわっています。

今回は、サラダを彩る「エディブルフラワー（食べられる花）」の生産者である、信澤農園・信澤京美さんが思いを語ってくれました。

実際に開発に関わった方のお話を伺うとおいしさもひとしお。パワーサラダ専門店のレシピ考案なども行う西岡さんは、高崎産の野菜だけで、これだけの種類を揃えられることに驚いたそう。また、小谷さんは白マイタケの旨みに感動したと話してくれました。

商品開発を行った五日市さんや盛山さん、生産者の皆さん、高崎市役所の皆さんの情熱が伝わる新メニューのPR会。 ippinキュレーターの皆さんもすっかり、高崎市の食材に魅せられたようでした。

パワーサラダ

株式会社　田村屋

http://tamuraya.co.jp/

旨みがあって酸っぱい！梅干しを作る満開の梅林

試食を楽しみ、意見交換を行ったippinキュレーターの3人が向かったのは、梅干し生産者・清水さん梅林。ちょうど梅の花が満開のタイミングで、その美しさはもちろん、ほのかな甘い香りにもうっとり。

梅干しの漬け方について、特に熱心にお話を聞いていたのは、ナカムラさん。漬ける時の調味料や干し方など、詳しく伺っていました。

そして、清水さんが自社で生産している梅干しを振舞ってくれました。梅の品種によって異なる果肉の食感や、甘酸っぱいはちみつ漬けに舌鼓。奥深い梅の世界を楽しめたようです。

梅加工製品

清水の梅

全部食べられる！丁寧に栽培されたエディブルフラワーのお花畑へ

続いて伺ったのは、今回のパワーサラダに使用している、食べられる花・エディブルフラワーといちごを生産する信澤農園です。色とりどりのエディブルフラワーに、ippinキュレーターの皆さんもかわいいと大はしゃぎ。

信澤さんの勧めで、皆さんここでも試食。クセがなく、他の食材の味を邪魔しないものや、ピリッとダイコンのような風味がするものなど、花の種類によって味わいも風味もそれぞれ異なります。キュレーターの皆さんも、これだけの種類のエディブルフラワーを一度に食べ比べることは初めてということで、熱心に試食していました。

そしてお隣のいちごハウスへ。こちらでは、群馬県生まれの品種・やよいひめが育っています。

エディブルフラワーやいちごの栽培について語る生産者の信澤京美さんの表情は、とても生き生きとしていました。自らもベランダで野菜を育てている小谷さんは、そんな信澤さんの様子を見て、すごく楽しんで育てていらしゃるんですねとひとこと。「人生って一度じゃないですか、だから自分のしたいように楽しみながら育てているんです」ととても嬉しそうに答えた信澤さん。生産者の方が愛情を注いで育てているからこそ、ここ高崎の地で良い食材がどんどん生まれているのかもしれません。

エディブルフラワー、いちご

信澤農園

最後に皆さんに感想を伺うと、農家さんの話が聞けた貴重な機会だったと西岡さん。また、自身のパワーサラダ専門店でもエディブルフラワーを取り入れたいそう。また、ナカムラさんは、清水さんに聞いた梅干しの漬け方にチャレンジする、と意気込みを語ってくれました。そして、今回のような産地を訪ね、生産者の方の声をもっと聞く「産地ツアー」を広く一般の方向けに企画したら楽しそう、と小谷さん。商品だけを見て食べるよりも産地や生産者の思いを知ることでもっと美味しさが伝わると話してくれました。