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ワインの初心者が最初に悩むのは、まずどんなワインを選んだらよいのかわからないと感じることではないでしょうか。お店の人やソムリエに選んでもらって、好みのワインを知り、お気に入りを見つけていくのもよい方法ですが、自分で選ぶときには品種や国別の特徴を知っておくとワイン選びのヒントになります。ここではフランス、チリ、ドイツ、イタリア、ニュージーランドの5つの国について、どのような特徴や傾向があるのか、基本的なところをお伝えするとともにippinならではのお薦めワインをご紹介します。
繊細で複雑なフランスワイン
フランスワインは、数ある産地の中でも、ボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュは最もフランスを象徴するワイン産地と言えるのではないのでしょうか。有名な地名はほかにもありますが、ワインの品質を守る「AOC」について理解しておくと、フランスワインに関する知識を深めることができると言われています。
AOCとは、Appellation d'Origine Contrôlée (アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)の略称で、原産地呼称統制のことです。
フランスの数あるワイン産地には、生育されるブドウ品種の違いや、その地域での栽培方法、醸造方法など、産地ごとの独自スタイルがあります。各産地の個性を活かしたワイン造りを守るための法的な規制がAOCです。
今回ご紹介するこちらのワインは、東部に位置するアルザス地方の360年の歴史を誇るワイナリーが作るヒューゲル・ゲビュルツ。芳醇な香りとフルーティーな味わいの白ワイン。原料となるブドウの品種「ゲビュルツトラミネール」はアルザス地方の代表格で、ライチのような高貴な香りが心地良く酔わせてくれます。
奇跡の土壌 チリワイン
日本でもすっかりおなじみになったチリワイン。安くておいしいお手頃感が人気の理由です。19世紀末に世界中のブドウ畑がフィロキセラという害虫に襲われ大打撃を受けた時、唯一その被害を受けなかった国がチリでした。品種では「チリカベ」と呼ばれる「カベルネ・ソーヴィニヨン」が有名ですが、フィロキセラによってヨーロッパでは絶滅したとされながらチリで生き残っていた奇跡の品種「カルメネール」を飲んでワインの歴史に思いをはせるというのはいかがでしょう？
甘口だけじゃないドイツワイン
ドイツワインの格付けは糖度や酸度を基準にして厳格に決められています。甘口のイメージが強いのは基本的に糖度が高いほど高級なワインとされているからです。けれど食事に合わせやすい優秀な辛口ワインがあることも知ってほしい。若い生産者が作る、ドイツで一番メジャーなブドウ品種である「リースリング」を使った、爽やかな口当たりでありながらしっかりとした存在感を示す辛口ワインをご紹介します。
多彩な個性 イタリアワイン
イタリアワインのお薦めポイントを一言で述べるのは正直難しいのです。同じ品種でも作られる地域でまるで違うスタイルのワインが出来上がります。それだけ多彩で個性的なワインが存在するので、まずは地域や品種で飲み比べて自分の好みを探ってみましょう。手始めに価格もお手頃で飲みやすいこちらのワインはいかがでしょう。アブルッツォ州で作られたこの赤ワインは、陽気なイタリア人よろしくパーティーの人気者のようなワインです。
量より質のニュージーランドワイン
ニュージーランドはワインの生産国としては歴史も浅く、小規模な家族経営の生産者が多いため生産量も多くはありません。しかしながら、肥沃な土地、日照時間の長さ、朝晩の寒暖差といった条件に恵まれており高品質のワインが作られています。ニュージーランドワインの代名詞とも言えるのは、白なら「ソーヴィニヨン・ブラン」、赤なら「ピノ・ノワール」。酸味と果実味のバランスが絶妙で、和食との相性もなかなかのものです。
※掲載情報は 2018/03/13 時点のものとなります。
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