高級ブランドがレストランやカフェなどをプロデュースしていることも多い昨今。自分へのご褒美や特別な日のギフトとして、時計やバッグはハードルが高くても、憧れのブランドの世界観を感じることができるグルメなら手を伸ばしやすいかもしれません。今回はそんな世界的ブランドが手がけるグルメなギフトをお届けします。手軽なものからとっておきの品まで揃えましたので、ギフトリストに控えておくと重宝してくれますよ。

1837年にフランス・パリで開業したファッションブランド『HERMES（エルメス）』。現社長アクセル・デュマ氏の母方の大叔母にあたるマルティーヌ・ゲラン・エルメス夫人が、別邸にある農園で家族の健康のためにと手がけた無添加のオリーブオイルが友人たちの間で評判となり誕生したのが「Histoire d'O」です。マルティーヌ夫人のプライベートブランドながらも、高級感と遊び心満点のボトルがHermesファミリーらしさを発揮しています。

1884年にイタリア・ローマで誕生した高級宝飾品ブランド『BVLGARI（ブルガリ）』。2007年に日本に倒叙したチョコレートブランド『BVLGARI IL CIOCCOLATO』は、イタリアならではの食材に日本の素材を組み合わせたこだわりが光るショコラティエ。昨年6月に発売された「La Crema（ラ・クレーマ）」は、上品な風味と嫌みのない甘さのヘーゼルナッツクリーム。味わいだけでなく洗練されたデザインも秀逸。

イタリア･マルケ州で1986年に設立されたトリュフメーカー『サッキ社』。マルケ州アックアラーニャをはじめ、イタリアの各地から仕入れた高品質なトリュフを使った製品を手がけています。トリュフの中でも “黒いダイヤモンド”と珍重される黒トリュフのソース「サッキ　タルトゥファータ」は、東京で『シャネル』とコラボしたレストランを開くフレンチの名店『アラン・デュカス』でも使用されたという至高の一瓶です。

ベルギー王室御用達の称号を与えられる世界的なショコラティエ『ピエール・マルコリーニ』が、ニューヨーク・マンハッタンに本店を構えるアメリカの高級百貨店『バーニーズ・ニューヨーク』のためだけに開発した限定のチョコレートがあります。「BARNEYS NEW YORK ORIGINAL CHOCOLATE」は、プレーンダーク、ミルク、ホワイトチョコレートの３種。どれも上質なすっきりとした味で、極上の口どけが楽しめます。

イタリアの一流ファッションブランド『MARNI（マルニ）』がプロデュースする世界初のカフェが2016年に大阪・阪急めだ本店にオープンしたことはご存知でしょうか。オンラインショップもある『MARNI FLOWER CAFE』では、日本の職人とのコラボレーションから生まれたアイテムの中、家型の箱に入っている「ビスケットハウス」に注目。どこか懐かしさも持ち合わせるさくさく香ばしいビスケットはギフトにもぴったりです。

羽田空港第二ターミナルB1で毎日行列を作る売り切れ必至の手土産として注目を集める『Eggcellent BITES』の「エッグタルト」は有名ですが、東京六本木に本店を構える『Eggcellent』と高級車ブランド『メルセデス・ベンツ』がタッグを組んだお店ということはあまり知られていないかもしれません。お店では、ベンツのマークの入ったエッグタルトやコーヒーも楽しめます。車好きの男性へのギフトにも喜ばれること間違いなしですよ。

日本でも引き出物の品として人気を集める、イタリア・フィレンツェで1735年から歴史を刻む高級食器ブランド『Richard Ginori（リチャードジノリ）』。2013年に経営の危機に瀕した時、再建を支援したのが同じイタリア生まれのブランド『GUCCI（グッチ）』でした。流れるような曲線や自然の植物をモチーフとする女性的なラインが特徴のエレガントな食器は、現在も変わらず世界の貴族階級や高級ホテル、レストランに支持されています。

イタリア・ミラノに足を運んだらぜひ立ち寄ってみたいのが、ファッションの街として名高いミラノを代表する高級ブランド『ドルチェアンドガッバーナ』本店の中にある『Bar Martini』。ワイン好きの方にはスパークリングワインでおなじみの『マルティーニ』が経営するバーです。料理研究家のベリッシモさんのイチオシが、マヨネーズ不使用の「クラブサンド」です。持ち帰りもできますが、ぜひスパークリングワインと合わせてご堪能を。