洋菓子やスナック菓子を食べることが多くなった日本人ですが、ふっとした時に食べたくなるのは和菓子ですよね。特にお餅は昔から日本で食べられていて、餅菓子も見た目や味の種類が豊富。食べだしたら止まらない！なんて経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか？そこで、今回は日本各地の和菓子の中から、その地元でしか味わえない珍しい餅菓子を10品紹介します。どの餅菓子も見た目も味も一級品ばかりですので、是非一度味わってみてください♪

北海道の農家のお母さんたちが作った「愛ふくふく」の自家製もちスイーツは、アレルギーのある人にも嬉しいグルテンフリー。食品添加物の一切入っていない自家製餡子と発芽玄米を使ったお餅は、ヘルシーで上品な甘さです。そのままでも美味しいですが、焼くと香ばしくなり、また別の食感を楽しめます。愛ふくふくではよもぎ餅や豆餅、お鍋にも使える切り餅など様々な種類のお餅を販売しています。おやつとしてもご飯としてもおすすめです。

老舗和菓子店「小島屋」で販売している「けし餅」は、大阪で300年以上も続く伝統銘菓。

海外の珍しい産物として日本に入ってきたけしの実を、和菓子として使う斬新さは江戸時代でも珍菓として人気を博しました。けしの実のぷちぷちとした食感は、上品な甘さのこし餡ともちもちとしたお餅にベストマッチ！味と風味のバランスの良さは、食べるのを止められなくなってしまうほどの美味しさです。抹茶や緑茶など、上品な苦みのお茶と併せたくなる一品です。

鎌倉で甘味所や蕎麦店を営んでいる、「こ寿々」が販売している「わらび餅」。生産量の少ない希少なわらび粉の根から、2年という歳月をかけて作られたわらび粉を使ったわらび餅は、鎌倉で唯一無二の味を誇ります。口に入れると独特の弾力の歯ごたえととろけるような食感が広がり、黒蜜ときな粉の上品な甘さが後を引きます。準備に時間がかかり大量生産ができないため、お店ではすぐに完売してしまう逸品。早めのご注文がおすすめです。

老舗和菓子店「小池菓子舗」が販売している、福島銘菓「あわまんじゅう」。約200年前に福満虚空蔵尊が火災に遭い、当時の和尚が「二度と災難に「アワ」ないように」と願いを込めて、粟のまんじゅうを作り配ったのが始まりです。名前は「まんじゅう」ですが、粟ともち米で包まれたとろりとした食感は、餅菓子の色合いが強い和菓子です。甘さ控えめのこしあんと時々くるぷちっとした粟の食感は、いくらでも食べられてしまいます♪

和菓子と言えばここ！と言いたくなるほど、和菓子店が多い京都。その京都でも隠れた名店、「京菓子司 笹屋守栄」の代表銘菓が「笹福餅」です。やわらかい求肥にはこしあんが練りこまれており、さらに甘納豆も混ぜられているのだとか！どちらもお店で作られた自家製なのです♪上品な甘さの求肥にまぶされた、「お抹茶」「きな粉」「はったい粉」の3種類の粉がより美味しさを引き立ててくれます。オリジナルの化粧箱と共に、京都らしさを感じる一品です。

茨城県にある老舗和菓子店「真盛堂」で販売されているのは、他では珍しい「カフェオーレ大福」と「ぷりん大福」！カフェオーレ大福のビターな風味の求肥と、餡と生クリームの程よい甘さ。ぷりん大福のコクのあるカラメルとカスタードクリームは、どちらもクセになる味わいです。そのままでも美味しいですが、冷凍して半解凍の状態で食べるとアイスのような食感が楽しめます。寒い時期に、温かいコーヒーや紅茶と合わせるのもおすすめですよ。

島根県にある「彩雲堂」が販売している「若草」は、島根のお殿様が考案したお茶席の和菓子を復刻したもの。若草というネーミングの通り、やわらかい緑の色合いがお抹茶に映える一品です。一口食べると求肥にまぶされたそぼろがほろほろと崩れ、弾力のある求肥とふわっと広がる上品な甘さが楽しめます。地元島根の素材を使って、1つ1つ手作業で作られたこだわりの餅菓子。是非、お茶うけとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

誕生から29年と新しいながら地元宮崎で愛される、「お菓子の日高」で販売されている「なんじゃこら大福」。やわらかい求肥の中には、粒あん・栗・苺・クリームチーズがぎっしりと詰められています。餡の甘さと苺の甘酸っぱさ、ホクホクとした栗となめらかなクリームチーズのコクがどれもケンカせず、調和のとれた味わいを奏でています。テニスボール大のインパクトある見た目とも相まって、「なんじゃこら！」と叫びたくなるのも頷ける一品です。

学問の神様菅原道真を祀る太宰府天満宮。その参道に店を構える「かさの家」で販売しているのが、「梅ヶ枝餅」です。地元の人が菅原道真に差し上げた梅の枝に刺したお餅が、その始まりと言われています。餅の表面に入れられた梅の刻印が可愛らしい一品です♪

冷めても美味しいですが温めると皮がパリとした食感になり、小豆餡の程よい甘さがよりマッチします。

毎月日にち限定で販売される、古代米入りやよもぎ入りの梅ヶ枝餅もおすすめです。

最後にご紹介するのが、明治に創業した和菓子店「越山甘清堂」の「加賀れんこん餅」です。

「えっれんこん！？」と驚いてしまいますが、やわらかい羽二重餅に練りこまれた硬すぎないれんこんの食感が、不思議とマッチしています。噛めば噛むほど増す甘さは、独特のねばりを持つ加賀れんこんだからこその味わい。食物繊維やポリフェノールが多いので、おかしなのに健康的なのも嬉しいところ！小さい籠に入れられた可愛らしい見た目なので、贈り物としてもおすすめです。