記事詳細
紹介している商品
フランス ワイン名醸地 Bourgogneのシェーブルチーズ マコネ
秋も深まり 赤ワインを飲む機会が増えてくる季節到来ですね。
黄金色の畑を求めて赤ワインの名醸地 France Bourgogne ブルゴーニュへ先月訪れました。
収穫の終わったばかりの葡萄畑は 目映いばかりの黄金色が一面に広がっていました。
この地が 「Côte d’Or 黄金の丘」と言われるゆえんでもあります。
Bourgonge地方の南部は マコネ・ボージョレー地方と続きますが ここは実は昔から葡萄畑の下草を山羊に食べさせていました。その山羊乳を利用したチーズ造りが盛んな地域でもあります。
今回そのシェーブルチーズ生産者のひとつ Chevenetシュヴネ社へ 訪問してきました。
こちらでは2,000頭もの山羊を飼育しながらチーズを造っているそうで ヨーロッパ屈指の大規模農家です。
AOP(原産地名称保護)チーズMaconnais マコネ や 同地域のAOPチーズCharolais シャロレや Barattes バラットという一口サイズのチーズ など 造っています。
今回紹介いたします マコネというシェーブルチーズは 釣り鐘のような形をした小型のチーズです。
地元では 出来たてのフレッシュタイプから熟成したタイプまで食べます。
フレッシュタイプは 水分量も多いので生地もしっとり 熟成タイプは締まった生地となり周りには青カビが育成されていきます。水分が抜けた分 大きさも一回り小さくなります。
シェーブル特有の酸味と旨みをともなったさっぱりとした味わいが特徴です。
熟成の若いうちは ミルクらしいさわやかな味わいで
熟成が進むと生地もしまってきて 旨みが強くなります。
熟成の若いものは 生産地が同じ さわやかな Maconの白ワインがぴったりです。
地元で人気があるのは特にブルーと呼ばれる表面に青カビが生えてくるほどよく熟成したタイプです。
熟成タイプにはBourgogneの赤ワインにもぴったりです。
代表のティエリさんと奥様のナタリーさん。
3歳の頃に親におねだりして飼った山羊がきっかけでシェーブルチーズを造りはじめたというお話をうかがいました。
山羊たちの飼育にも愛情がいっぱい。
ティエリさんが呼ぶとすぐ集まってくる山羊がとても可愛らしかったです。
食べやすいサイズなチーズであるところも魅力です。
日本では チーズ専門店 フェルミエ(Fermier)にて購入可能です。
https://www.fermier.co.jp/products/detail.php?product_id=2363
是非お試しくださいね。
※掲載情報は 2017/11/04 時点のものとなります。
- 5
キュレーター情報
チーズ&ワインナビゲーター
山田好美
フランスチーズ鑑評騎士/チーズプロフェッショナル。シニアワインエキスパート/上級ドイツワインケナー。フランス愛好家。英仏語講師として活動する中で現地のワイナリー、チーズ生産者を訪れるようになりより確実な知識をと資格取得。現在恵比寿のレコール・デュ・ヴァンにてチーズ講師として初心者から資格を目指している方のお手伝いをしています。またチーズプロフェッショナル協会 チーズ検定講師 ソムリエ協会 ワイン検定講師として 検定を通して幅広い年代の方々へ チーズ&ワインのある豊かな食生活を広めております。近年は国内の生産者にも目を向け ヨーロッパに負けないチーズ&ワインを応援しています。