沖縄サミットで絶賛されたココ・ファームのNOVO

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自然と共存しながら歩むココ・ファームのトップキュヴェNOVO

沖縄サミットで絶賛されたココ・ファームのNOVO

栃木県足利市。
ここで平均斜度38度という スキー場よりも傾斜のある丘で ブドウを育てワイン造りを行っている ココ・ファーム・ワイナリー。
急斜面は、日当たりもよく水はけもよいので、ブドウを育てる環境としては最高の条件。でも機械は入っていけないし、すべて手作業となり
立っているだけでも難しそうな斜面での作業は 人にとっては悪条件。

沖縄サミットで絶賛されたココ・ファームのNOVO

そのような不可能を可能にしたのは、ある一人の教育者の熱意と愛情、そしてそれに応える生徒達の頑張り。
ココ・ファームは 1950年代に、足利で特殊学級を受け持っていた川田昇氏が知的障害者を支援する「こころみ学園」を創設し、生徒達と畑を開墾しブドウを植えワイン造りをはじめたところから始まりました。
この急傾斜で、除草剤などを一切使っていないそうで、究極の自然派ワインと言えます。

 

現在、マスカット・べーリーAや、小公子などの日本固有の品種から国際品種まで、5カ所の自社畑と北海道、山形、長野、山梨などの契約農家からブドウを仕入れワインを造っています。

 

今日はその中でも、トップキュヴェであるスパークリングワイン「NOVO」を紹介いたします。

 

こちらも日本固有品種であるリースリングリオンを自社畑で栽培し、シャンパーニュと同じ瓶内2次発酵方式(※)で造っています。

 

※瓶内2次発酵とは、できあがった原酒ワインの瓶内にもう一度酵母と蔗糖を入れ、瓶内で再び発酵を促し、その際にできる泡を瓶内に閉じ込める方法。

 

大変手間暇のかかる作業です。特に役割を終えた酵母が、澱となって瓶内に残っているので、それらを瓶口に 集めなければなりません。
現在は、人の手を借りずに機械で行われることが多い中、こちらでは地道な手作業を得意とする学園生のおかげで、トラディッショナル方式の「Pupitre ピュピトル」←澱下げ台を使用し手作業で完成させています。

沖縄サミットで絶賛されたココ・ファームのNOVO

この台に一本ずつ毎日少しずつ角度を変えながら、手で回し、、、大変根気のいる作業です。寡黙な地道な作業を得意とする学園生に支えられているとお伺いしました。

 

こうして丁寧に造られたスパークリングワインは、実は2000年に開催された沖縄サミットの晩餐会のオープニングを飾ったワインです。

 

沖縄サミットに採用されるまでの奇跡のEpisodeはこちらをご覧ください。
http://cocowine.com/vineyard_winery/winemake/novo-process/okinawa/

 


そんな「奇跡」を呼ぶ素晴らしいスパークリングワイン。
グラスに注ぐとまずその黄金色の輝きに目を奪われます。
そして、グラスの中でいつまでの続く小さな泡が、口に含むと爽やかにはじけます。


柑橘系の酸とミネラルな味わいは、食前でも食中でも楽しめそうです。

沖縄サミットで絶賛されたココ・ファームのNOVO

記念日に、NOVOで乾杯!!
その名のとおり「のぼる」運気を呼んでくれること間違いないですね。

※掲載情報は 2017/10/07 時点のものとなります。

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キュレーター情報

山田好美

チーズ&ワインナビゲーター

山田好美

フランスチーズ鑑評騎士/チーズプロフェッショナル。シニアワインエキスパート/上級ドイツワインケナー。フランス愛好家。英仏語講師として活動する中で現地のワイナリー、チーズ生産者を訪れるようになりより確実な知識をと資格取得。現在恵比寿のレコール・デュ・ヴァンにてチーズ講師として初心者から資格を目指している方のお手伝いをしています。またチーズプロフェッショナル協会 チーズ検定講師 ソムリエ協会 ワイン検定講師として 検定を通して幅広い年代の方々へ チーズ&ワインのある豊かな食生活を広めております。近年は国内の生産者にも目を向け ヨーロッパに負けないチーズ&ワインを応援しています。

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