北アルプス伏流水で仕込む骨太の味。福源酒造「福源 蔵出し無濾過原酒純米大吟醸」

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18代目はメンズファッション界の女神!頑なに守り続ける味

創業江戸宝暦八年(1758年)より昔ながらの酒造りを守り続ける信州・安曇野の「福源酒造」さん。中でも今回ご紹介する「福源 蔵出し 無濾過原酒 純米大吟醸 生貯蔵酒」は私が一番お気に入りの日本酒です。淡麗辛口が全盛期の中、「10人中2人のお客様のためでも、旨さをもった骨太な酒を造り続けたい」と全国に先駆けて、このタイプの酒を醸造したのです。

北アルプス伏流水で仕込む骨太の味。福源酒造「福源 蔵出し無濾過原酒純米大吟醸」

この日本酒に出合ったのは、実はメンズファッションに欠かせない国イタリアと深い関係があります。

 

メンズファッションのトレンドに大きな影響を与える世界最大級の製品展示会「ピッティ・ウオモ」が年2回フィレンツェで開催されます。私も仕事柄、もう30年以上、年2回ピッティ・ウオモに出張してシーズントレンド情報の収集・分析をして参りました。

 

この展示会を主催するピッティ・イマージネ協会の日本及びアジアのアンバサダーが、私の長年の友人である平林聖子さんです。平林さんは学生時代からフィレンツェで学び、イタリア貴族階級はもとより、ヨーロッパ社交界でも著名であり、世界を飛び回る真のセレブリティです。

 

一方で「福源酒造18代目」という別の顔をお持ちなのです。

北アルプス伏流水で仕込む骨太の味。福源酒造「福源 蔵出し無濾過原酒純米大吟醸」

2014年に日本メンズファッション協会が会員企業を統括して、審査が厳格なピッティ・ウオモに初出展した際に、ご尽力頂いたのが平林さんでした。ピッティ・ウオモは世界中のファッション関係者が各国から集められた優れた素材・技術・デザインと言ったファッションをとりまく最先端の情報を求めて集結するまさに戦いの場です。

 

平林さんは日本のメーカーが誇りを持って出展している優れた商品をより多くの人に知ってもらおうと、自ら選んだ福源酒造の「日本酒」を振舞うPR活動を展開し、多くのお客様を呼び込むことができました。

 

記憶にも新しい2015年に開催されたミラノ国際博覧会では、日本の食文化について多くの注目を集め、その影響からかヨーロッパでは日本食や日本酒のブームが続いています。特に日本酒については、万博のお膝元イタリアでも関心が高く、平林さんのアイディアはまさに、大きな成功を納めたのです。

 

そんな国際的にも認められた「福源酒造」さんの日本酒ですが、実は頑ななまでに受け継いできた味の哲学があります。御歳90歳を過ぎた現17代目の当主は今回ご紹介する「蔵出し 無濾過原酒」について、こう語ります……。
「10人中、2人の口に合えば良い。」

 

私はこのこだわり酒を口にしたときに、どっしりとしたボディの太さを感じる味わいがとても気に入りました。まさに「骨太」という表現がふさわしい日本酒です。

 

私はファッションはもとより、衣食住ライフスタイル全般に渡り、長い歴史に磨かれて来た本物が大好きなのです。

北アルプス伏流水で仕込む骨太の味。福源酒造「福源 蔵出し無濾過原酒純米大吟醸」

信州という寒さの厳しい土地で荒々しいアルプスから流れ出たの伏流水を使い、地元で所有する田んぼで育てられた酒米100%にこだわって仕込まれた唯一無二の存在。

 

和食は言うまでもなく、フレンチやイタリアンと言った重めのメインディッシュにも決して負けることなく、料理の味を引き立てるそんな力強い信州が誇る銘酒です。

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福源酒造

※掲載情報は 2017/09/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

黒部和夫

ファッション評論家

黒部和夫

最大手アパレルでメンズ商品開発室長、プレス責任者を歴任。
日本流行色協会、日本アパレル・ファッション産業協会、日本メンズファッション協会、繊維ファッション産学協議会、ファッション業界4団体の委員を歴任。
服飾に関する豊富な知識と幅広い交友関係を持ち、外見力向上、ファッション教育のスペシャリスト。
プルミエールヴィジョン 「明日のメンズファッションを語る世界の4人」に選出、パリにて世界のファッションジャーナリスト300人に講演。
NY在住の妹、パリ在住の従妹、各国の友人など国際ネットワークによる情報の速さにも定評がある。
欧米のファッション業界関係者から名付けられたニックネーム「カルロ」は国内外のファッション、PR、雑誌業界関係者に広く知られ、社名の由来となった。
(財)日本流行色協会メンズカラー選定委員。(財)ファッション産業人材育成機構 IFIビジネススクール特別講師。青山学院大学など各総合大学で講演多数。学校法人杉野学園ドレスメーカー学院特別講師卒業制作審査委員会委員長。
日経電子版「メンズファッション」にて連載中⇒http://style.nikkei.com/fashion/

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