できあがった側から飛ぶように売れていく人気商品から、作りたてしか販売しないというポリシーのあるお店の看板商品まで、食べればその人気の理由に納得のお菓子やパンを集めてみました。買えたらラッキーな入手困難な商品も少なくないので、ぜひチェックしてみてください。

最初にご紹介するのは、スナック菓子の定番「ポテトチップ」。「菊水堂」のポテトチップは埼玉県にある工場で作られ、近隣の県なら翌日には食べられるというまさに「つくりたて」が自慢です。人気テレビ番組で紹介されて以来、品薄状態が続いていたようですが、一度食べれば違いがわかる、待ってでも食べたい、そんな人が後を絶たないのでしょう。使っているじゃがいもは、その時期に一番おいしい地域のものを厳選。さらに、フライ油の中を炎が通り抜けていく「直火炊き連続チップフライヤー」によって、大量生産ではできないけれど、おいしいポテトチップが作られています。お味は、じゃがいもの味を活かしたうす塩味。賞味期限は製造日から2週間と短く、できたてを味わう理由はそこにもあるわけです。基本的には通販のみの対応なので、全国どこにいても「菊水堂」のポテトチップが食べられます。

東京・丸の内ブリックスクエアにあるエシレバターの専門店「エシレ」。朝から行列が絶えず、午前中にはほぼ売り切れてしまうのが「クロワッサン」です。バターが主役であることにこだわっている「クロワッサン・エシレ 50％ブール」は、その名の通り原材料の50％がエシレバター。口の中に入れるとじゅわっとバターがあふれ出てきます。有塩タイプと無塩タイプが選べるのもエシレならでは。トースターで軽く焼いてから食べると更においしくいただけます。

新千歳空港のお土産売り場には、朝8時の開店前から行列のできるお店があります。JAびえいが運営する「美瑛選果」という名のショップで、並んでいる人たちのお目当ては「コーンぱん」。一人２箱までという制約がありながら瞬く間に売り切れてしまうのです。飛行機の時間によっては、次の焼き上がり時間を待つことなく諦めるしかない…。ゲットするには運とタイミングが不可欠な幻のパンなのです。なぜそんなに人気なのかと言えば、空港内に備えた工房で焼きたてを販売しているから。そしてパンの中にはぎっしりのコーン。コーンそのものの甘さとふくよかな香りが鼻腔を通り抜けます。

シンガポールなどアジア各国へも進出し、人気を呼んでいるのが「BAKE」の「チーズタルト」。都内では自由が丘店をはじめ10店舗が展開されています。こちらのチーズタルトは、サクッとしたタルト生地にふわっと濃厚なチーズムースのコンビネーションが魅力。タルト生地は２度焼きすることで、こだわりの食感を生み出しています。もともとは北海道の菓子メーカー「きのとや」の別ブランドだということはあまり知られていませんが、味の決め手のチーズムースには、フランス産チーズに加え、北海道産チーズも２種類使われています。焼き上がりと同時に香ばしい香りがお店の前まで漂い、つい行列の最後尾に並びたくなる…そんな魔力を持った焼きたてチーズタルトです。

チーズケーキマニアの間では超有名な大阪の「りくろーおじさん」の「チーズケーキ」は、1度に12個ずつ、常に焼きたてのアツアツを提供している行列店。焼き上がりのタイミングが合わなければ、なかなか買えない希少なチーズケーキです。まず驚くのは、その軽さ。ホールサイズを持ち歩いていることを忘れてしまうほど。底の部分には自家製シロップで漬け込んだレーズンが敷かれていて、多すぎず少なすぎず味のアクセントとなり、ケーキを最後の一口まで飽きずに食べさせてくれます。焼きたてを食べるもよし、冷蔵庫で冷やしてもよし、レンジで温めると焼きたてのふんわり感が再現できるそう。

通称もんじゃストリートと呼ばれる月島西仲商店街二番街には、「焼き立てメロンパン」の看板が目印のパン屋さん「月島久栄」があります。週末ともなると、ここのメロンパンを求めるたちで行列ができる人気店で。2008年のオープン以来、日に1,000個も売れることがあるのだそう。店内のオーブンは常にフル稼働で、いつ行っても正真正銘の「焼き立てメロンパン」が食べられます。芳醇なバターの香りに鼻先をくすぐられるがまま一口かじれば、外側はクッキーのようにサクサク、中はフワフワ。甘さもほどよく、香料や着色料は使っていないので、大人も子どもも安心して食べられます。