【イベント】カラダの中から美しく！「食から始まる美容と健康」ワークショップ

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ippinキュレーター小野孝予さんによる美容と健康のレシピ

8月20日（日）恵比寿にある長谷園のアンテナショップ「イガモノ」で行われたのは、ippinキュレーターで料理研究家／食トータルデザイナーの小野孝予さんが講師を務めたワークショップ。今回のテーマは「食から始まる美容と健康」ということで、美しく、健康に過ごすための食事のポイントについて実際に試食をしながら学んでいきました。

小野さんが提案した今回のワークショップのレシピは、
・カラダに嬉しい「かまどさんで炊く二十五穀米」
・ヘルシー蒸し鍋で作る「夏野菜の蒸し鍋、3種のソースを添えて」
・みそ汁鍋で作る「カレー風味の味噌汁」
・ビストロ鍋で作る「ライスグラノーラ入り米粉のパウンドケーキ」
・みそ汁鍋で作る「いちじくのコンポート」

実は、こちらのレシピ全て「土鍋」を使って調理することができます。会場となった長谷園さんは、創業が天保3年という非常に歴史ある窯元で、伊賀の土を使い伝統の製法を受け継ぎながらも、現代の生活の中で活用できるようオリジナルの機能土鍋を作っています。土鍋ならではの利点を生かして、より美味しく食べるためのコツも紹介されました。

土鍋といえば、寒い季節に美味しい「鍋もの」という印象を持っている方も多いと思いますが、今、食にこだわりを持った方に注目されているのが、土鍋で炊くご飯です。長谷園の看板商品である「かまどさん」は火加減をしなくても、失敗しないで美味しくご飯が炊ける優れもの。途中で火の調節をしなくても、タイマーをセットして火を止め、蒸らせればOK！誰でも美味しいご飯が炊けます。

さらに今回はお米のプロであるむらせライスさんが選んだ特Aランク米「魚沼産コシヒカリ」を使って、ヘルシー志向の方に人気が高い雑穀米に挑戦。ワークショップでは、まずお米の炊き方から始まりました。

美味しい！と思わず口に出したくなるツヤツヤの二十五穀米

28年連続で最高評価の「特Aランク」を獲得するブランド米「新潟県魚沼産コシヒカリ」。その美味しさは言うまでもありませんが、「かまどさん」を使って炊くと遠赤外線効果で、お米のもつ甘味や旨味を引き出し、ふっくらと炊き上げてくれます。さらに、今回はテーマに合わせヘルシーな雑穀を取り入れました。むらせライスさんの「二十五穀米」は25種類の国産雑穀を「挽き割」にしています。お米と一緒に炊き上げても食べ易く、幅広い年齢の方に取り入れていただける雑穀米です。

炊き上がったお米は一粒一粒がツヤツヤ。雑穀も細かく挽き割にされているので、程よい食感を感じながらも、食べた時に口の中に残る違和感がありません。

試食では、ひとくち食べて「おいしい～」と、思わず口にする参加者も。土鍋は保温性が高いので、お客様の目の前で立ち上る湯気をご覧頂きながら、ほかほかのご飯をよそってお配りするのも、とっても喜ばれそうです

夏も大活躍！素材の美味しさを引き出す土鍋のちから

ワークショップでは、ご飯を炊いている間に小野さんから美容と健康に関する食事のポイントが説明されました。最近、糖質制限でご飯を控えるという方が増えていると言いますが、
ご飯は本来、腹持ちがよく、健康的な和の食生活には欠かせない大切な主食です。そこで、小野さんが提案したのが「食べる順番」です。ワークショップでも、まずは繊維質を多く含む野菜からということで、蒸し野菜が用意されました

彩りも鮮やかなナスやズッキーニ、オクラ、赤パプリカなどの夏野菜を使い、沸騰させた蒸し鍋になるべく重ならないように並べていきます。蓋をして、待つこと……。なんと3分！あっという間に蒸しあがります。

蒸しあがった野菜は蒸し上がりが一番美味しいということで、早速試食。小野さんのおススメはソルト＆オリーブオイル。まずは、シンプルな味付けで頂いてもらい、野菜の美味しさを実感していただきました。その他にも、コクのあるゴマ味噌やブルーチーズがアクセントとなったチーズソースも。短時間で効率よく蒸し上げるので、野菜の食感も残り、シャキッといただけます。たんぱく質が摂れるチーズソースは野菜と一緒に鍋に入れて、溶かすことができるので、手間も省けます。

お味噌汁にカレー？スパイシーな風味がクセになるお味噌汁

炊きたてのご飯に合わせて出されたのが、暑い季節にぴったりの「カレー風味の味噌汁」。冬瓜とトマト、ワカメが入っています。ポイントは味噌とカレーを上手く結びつけるお出汁。小野さんのおススメは個性が強めのお出汁です。カレーの風味に負けない香りと旨味が必要です。味噌汁鍋は丸みを帯びた形で、内側が効率的に対流するので、味噌汁だけでなく煮物などにも活用できます。今回具材として使用した冬瓜は、出汁の中に入れ、沸いたらすぐに火を止め、余熱で火を通します。型崩れせずに芯まで柔らかくしっかりと味がなじみます。

アクセントとなるカレー粉は香りが逃げないように仕上げに加えるのがポイント。よりスパイシーな風味がお好きな方は食べる直前に足しても良いそうです。薬味となったシソやミョウガがさらに爽やかな風味をプラスしてくれていました。

小野さんによると、今回の味噌汁にも使用した定番具材「ワカメ」は味噌の塩分を効率よく排出してくれるカリウムを含んでいて、まさに、ベストパートナーと言える食材だそう。今回もそんな食材の組み合わせも重要だということを改めて認識する機会となりました。

デザートにも活用！スタイリッシュな土鍋で作る米粉のケーキ

ヘルシーな食でも、やっぱり食べたいのがデザート。ワークショップでは、米粉と米油を使った軽い食感のパウンドケーキにイチジクのコンポートが添えられました。こちらのケーキは土鍋を型にして、焼き上げています。上にトッピングされたのがお米を使ったグラノーラ。むらせライスさんの「ライスグラノーラ　メープル風味」です。

型に使ったのはスタイリッシュなビストロ土鍋。蓋をして焼きあがりをお客様にお出し、目の前で蓋をあければ、嬉しいサプライズになりそうです。

小野さんによると米粉を使ったケーキは冷めても美味しいですが、香ばしさと中のふっくら感を楽しめる焼きたてがおススメということ。ケーキの香ばしさを引き立てるのは、グラノーラのトッピング。甘さを控えても、カリっとした食感やドライフルーツの甘味、さらにメープルの優しい香りが加わり満足度がアップします。さらに、とろっと煮上がったイチジクは味噌汁鍋を使って予め作っておくことで、冷めた時にワインの香りとバニラの風味が中までしっかりと染み込んで、素朴な米粉のケーキに彩りを添えてくれます。甘いものを我慢しなくても、美容と健康を意識したスイーツが作れるなんて、嬉しいですよね。

夏も盛りを過ぎた頃。夏バテとはいかなくても、強い陽射しや暑さに耐えてきたカラダにとってはちょうど不調が出始める頃でもあります。「よい素材を選び、なるべく多くの食材から必要な栄養をしっかりと摂り入れること」。基本的なことですが、続けていくにはきちんとポイントを抑えておかなくてはなりません。そして何よりも「美味しい」と実感できるからこそ、継続することができる。参加者の皆さんにとっても、ちょうどこの時期に相応しい満足度の高いワークショップとなったようです。