高温多湿な日本の夏は、知らず知らずのうちに体内の水分が奪われがち。冷たい飲み物を冷蔵庫に常備している家庭も多いことでしょう。今回ご紹介するのは、全国各地で作られているご当地サイダー。天然素材を使ったその土地ならではの味わいで、大人も子どもも安心して飲めるものから、きりりと大人向きのものまで、この季節に手土産としてもよろこばれる６品を集めてみました。

北海道岩見沢市にある「ノースファームストック」は、あの「生キャラメル」の元祖としても知られています。地元で収穫された希少な生姜だけを絞って作られる無ろ過の「北海道ジンジャーエール」は、生姜本来のうまみがきいたキリッとした辛口。まさに大人好みの味わいとなっています。透明なボトルの底にはうっすらと生姜の成分が沈殿していて、飲む前に静かにボトルを逆さまにしてからグラスへ注ぎます。味わいは「しょうが」の味そのままといった感じで、甘すぎず、すっきり。飲んだ後は爽やかな余韻が広がります。シンプルで洗練されたデザインのボトルは、BBQやパーティの差し入れとしても一目置かれること間違いなし！

海洋深層水やその水から採取した塩が特産物としても有名な三重県尾鷲市。廃校になった木造校舎を活用した「しお学舎」では、塩づくりとその塩を使ったさまざまな商品が作られています。その一つがこちら「しお学舎の尾鷲甘夏塩サイダー」。もう一つの特産物である「尾鷲甘夏」の果汁を使い、夏の塩分補給としてもぴったりな塩サイダーです。炭酸はやわらかめで爽やかな柑橘の香り。保存料や香料は一切入っていないので、お子さんでも安心していただけますよ。

お茶の生産量国内一位を誇る静岡は、富士山と縁の深い場所でもあります。そんな静岡らしさが詰まった炭酸飲料が、「木村飲料」が作っている「しずおかコーラ」と「富士山サイダー」です。お茶のグリーンが特徴的な「しずおかコーラ」は、個性的でインパクトのある名前とビジュアルながら、とても飲みやすく大人も楽しめます。そして「富士山サイダー」は富士山萬年水をベースに、甘さを抑えすっきりした味わいに仕上がっています。富士山の天然水を使った炭酸飲料は、それだけで話のタネになりそうですね。

熊野三山と大阪や和歌山、伊勢などとを結ぶ参詣道の総称で世界遺産に指定されている「熊野古道」。この地で伝統を受け継ぎながら、こだわりのドリンクを作っている会社が「熊野鼓動」です。数あるラインナップの中でも注目は、毎年6〜7月に収穫時期を迎える赤シソを使った「紀州・熊野 しそサイダー」。一般的にシソには農薬が残留しやすいと言われていますが、こちらのサイダーに使われている赤シソは、無農薬で丁寧に栽培されたもの。赤シソならではの鮮やかな発色は、ホームパーティなど来客の場を華やかに彩ってくれます。甘さは控えめでさっぱりしているので、飽きずにいくらでも飲めてしまいます。

岩手県釜石市周辺には、多くの柿の木が出現します。これは日本の柿の北限と言われている「甲子柿（かっしがき）」。煙でいぶし、甘さを凝縮させて食べる渋柿の一種で、リコピンやビタミンCも多く含まれているそうです。そんな甲子柿から作られる醸造酢「仙人柿酢」を使っているのが「柿酢サイダー」。震災で甚大な被害を受けた沿岸地区の振興のために開発されたもので、ほのかな柿の甘みと柿酢の酸味が絶妙のバランス。食中でも料理の邪魔をしないすっきりした味わいです。

島根県の山奥にある飯南町には、ラムネ銀泉という名の知る人ぞ知る温泉があります。湧き出るお湯の色が毎日変わり、低温ながら身体がポッカポカになる炭酸泉。新陳代謝を促し、美肌にも良いといわれています。そのラムネ銀泉は、社長がなかなかのアイデアマン。少量生産ながら多くの話題商品を生み出しています。その一つが「山姥の秘薬」。クロモジ、アカメガシワ、クマザサなど山野草をブレンドした個性的な味わいのサイダーです。すっきりしていて、滋味深い味わいが身体中に広がるオンリーワンな味わい。販売先のラムネMILK堂に電話してお取り寄せが可能です。