記事詳細
純和風なので、日本茶とどうぞ
柚子や日本酒、山椒、わさび……日本の素材をアクセントにつかったスイーツは世界的コンクールでも、しばしば登場し高い評価を集めています。日本ならではの食文化は、世界のショコラティエやパティシエの間でも注目の的。そんななか、日本で活躍するシェフたちも日本の素材を生かしたオリジナリティ溢れる作品を作り出しています。
今回紹介する六本木マカロンの「純和風マカロン」。マカロニエ羽野シェフが選んだ素材はなんと、日本の伝統的な「調味料」である「味噌」「醤油」と薬味としても使用される「生姜」。それぞれの特徴を生かした、独自フレーバーのフィリングを開発することで、サクッとした食感の皮にぴったりのまさに「純和風マカロン」が完成しました。
「miso」にはホワイトチョコレートに味噌が練りこまれた味噌ガナッシュの真ん中に「白餡」が入っています。「ginger」はミルクチョコレートとブラックチョコレートをバランスよくブレンドしたガナッシュにスパイシーな生姜が効いています。そして「soy sauce」は焦がすことで香ばしさを増した醤油をチョコレートとあわせたガナッシュで、しょっぱすぎずチョコレートの味と醤油の風味を際立たせています。
こちらのマカロン、とにかく味を想像するのが難しいと思います。私も、実際食べてみて、なるほど~とその素晴らしいバランス感覚に驚きました。美味しさの中に違和感ない、新しい美味しいお菓子を作り出すところが羽野シェフのすごいところです!
和の雰囲気をしっかり感じさせる、高級感あるマカロンです。海外のお客様にも喜ばれそうなギフトになりますし、ちょっとお年を召した方にも慣れ親しんだ「和」の風味で喜んでいただけると思います。ボックスも上品なので、ビジネスでも使えそうです。ぜひ、この絶妙なマカロンを味わってみてください。
※掲載情報は 2017/08/14 時点のものとなります。
- 8
キュレーター情報
フリーパティシエ
向井聡美
北海道出身。製菓学校在学中から、食品メーカー主催のパティシエコンテストでグランプリを受賞。現在は、フリーランスとして製菓学校の講師や企業のレシピ開発などを行っている。積極的に製菓コンクールに参加し、2013ジャパン・ケーキショー東京 プティ・ガトー部門連合会会長賞(優勝)、2011年・2012年BUKOクリームチーズコンテスト優勝、クープ・デュ・モンド2017日本予選チョコレート細工部門 銀賞(第2位)等数々のコンテスト受賞歴を持つ。