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夏至の日から11日目にあたる日を半夏生（はんげしょう）と呼び、2017年は7月2日がその日にあたります。農家の人たちはこの日まで田植えを済ませ、関西では植えた苗がタコの足のようにしっかりと根を下ろすことを願い、この日にタコを食べる習慣があります。今回は、そんな半夏生に食べたい“タコ”グルメを揃えました。ちょうどこの時期に旬を迎えたおいしいタコで季節を感じてみてはいかがでしょうか。
1：半夏生といえばコレ！ 170年続く秘伝のタレで仕上げた甘くてやわらかい甘露煮
半夏生に食べるタコで、食空間プロデューサーの戸口明美さんが真っ先に思い浮かべるのが、『南たこ梅』の名物「たこの甘露煮」だそうです。おでんの名店で江戸時代末期1844年創業の『たこ梅』の分家として開業した『南たこ梅』。創業以来170年、秘伝のおだしで、瀬戸内海や和歌山沖で漁れた活だこを独自の炊き方で仕上げているのだそう。驚くほどの柔らかさと最初の甘味、そしてタコ独自の香りが口いっぱいに広がります。
2：アワビで育つ！ 名産地・志津川のタコの滋味をシンプルに感じるアヒージョ缶
昔からタコの名産地は“西の明石、東の志津川”といわれてきました。南三陸にある志津川のタコは、なんとアワビを餌にしているそうで、独特のあまさや旨味を感じるそのおいしさにも思わず納得してしまいます。そんな南三陸で、工程のすべてを手作りで作っているのが、「南三陸 タコのアヒージョ」缶。スライスしたタコをにんにくと鷹の爪、オリーブオイルでシンプルに味つけたタコは柔らかくて、ぷりっとした歯応えです。
3：日本初の折詰弁当！ どこまでも濃い味わいが堪能できるやわらか「たこめし」
日本最初の折詰め弁当専門店である、日本橋の『弁松総本店』。通年販売されるようになった「たこめし」は、たこめしとおかずの二段のお弁当。一段目のタコは柔らかく味付けもしっかり。2段目のおかずは、名物の玉子焼きやメカジキの照り焼き、豆きんとんや野菜の甘煮といったオールスターが食を押し進めてくれます。特徴はなんといっても“味の濃さ”。揺るぎないポリシーとも言える濃い味わいをご堪能ください。
4：思わず目を引くデザインに注目！ たっぷりのコク深オイルと楽しむ「アヒージョ」
震災で大きく傷つきながらも復興を続ける宮城県女川町の海産物を使ったおしゃれな瓶詰めを紹介します。タコ、牡蠣、ホヤ、ホタテの4種類を使い、良質のオイルで丁寧に手作りされた「女川アヒージョ」です。ネギ塩風味に仕上げられたタコは、ガーリックをはじめ、カツオやチキンのエキスで味付けられたコク深いオイルもたっぷりと入っているので、鋳物の小さなフライパンに移して熱々にして食べるのもオススメです。
5：手でちぎれる柔らかさ！秘伝のタレで漬けこんだ「たこの味噌漬け」
新潟県の海水浴場として知られる笹川流れ・桑川漁港で店舗を構える越後日本海干物専門店『魚富』。100％天然塩で作る干物が有名なお店の一番人気は、実は「たこの味噌漬け」。ものすごくやわらかく仕上げてあり、生より生っぽく感じるうまさと味噌のコクが特徴。しょっぱすぎず、タコの味を引き立てるまろやかな塩味で、口に入れた瞬間驚きのやわらかさについつい箸がのびてしまうはず。
6：こんなの初めて！ たこ焼きだけどたこ焼きじゃない本格たこ焼きスイーツ
タコといえば、たこ焼きを思い浮かべる人も多いと思います。半夏生に手軽に食べられるタコのお菓子としてぜひオススメしたいのが、口に入れた瞬間に香りと味で“あ！たこ焼きだ！”と思ってしまうお菓子「たこパティエ」。たこ焼き感の後には、パイのサクサク食感や甘さが押し寄せ、まるでたこ焼きとパイを一緒に味わっているような気分になれます。監修したのは、豊中市にある『ムッシュマキノ』の牧野眞一さん。
7：タコグルメに合うお酒はこれ！ 軽やかな旨味の純米酒と香ばしいウイスキー
最後にお届けしたいのがタコグルメにぴったりなお酒。初夏のこの時期に明石でとれるマダコは、麦が収穫される時期に重なることから“麦わらタコ”といってとくに珍重されています。明石タコを使った名物といえば明石焼きですが、それに合うお酒といえば、やっぱり明石の地酒。おすすめはすっきりとした中に軽やかな旨味のある『江井ヶ島酒造』の「神鷹」。意外と合う「あかしウイスキー」で、香ばしさと複雑なおいしさも体感してみて。
※掲載情報は 2017/07/01 時点のものとなります。
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