行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

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見ると昭和の懐かしさを感じます

松陰神社前には、肉の染谷という地元で人気のお肉屋さんがあります。夕方になると夕飯の買い物をするお客さんたちで行列ができます。

行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

ここでのオススメは、1個100円の「松陰コロッケ」です。ちょうど行った日が、特売日で1個80円でした。ここのコロッケは、とても素朴な昔ながらのコロッケですが、じゃがいものホクホク感があり、コロッケにしてはさっぱりとしています。肉の染谷のコロッケの美味しさの秘訣の1つは、揚げたてというのもあります。つい先日も、コロッケを買うのに列に並んでいると、前に並んでいる人たちが連続でコロッケをたくさん買ってしまい、ショウケースの中のコロッケの数が減ってきて、自分の分まで回って来ないのではないかとヒヤヒヤしました。しかし、それも心配無用でした。無くなる頃を見計らって、厨房でタイミング良くコロッケを揚げていたのです。

 

下町で育った僕は、肉屋さんのコロッケを見ると昭和の懐かしさを感じます。子供の頃、夕飯のお使いで肉屋さんによくコロッケを買いに行かされたのを思い出しました。近所の友達もよく一緒に買いに行っていたので、今考えると、友達の家の食卓もコロッケがよく並んでいたようです。

行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

コロッケは、大正時代にはトンカツやカレーライスと並び、3大洋食の1つとされています。大正6年には、「コロッケの唄」が、大流行しました。「ワイフもらって うれしかったが いつも出てくるおかずはコロッケ 今日もコロッケ 明日もコロッケ これじゃ年がら年じゅう コ・ロッ・ケ」

 

ウィキぺディアで調べてみると、当時はトンカツが13銭、ステーキが15銭だったのに対して、コロッケは 25銭もしました。コロッケは、とても高価な料理だったのです。昭和37年に五月みどりさんが、「コロッケの唄」という同じ題名の別の歌を歌っています。平成15年にはリメイクされ歌詞の一部が変更されていますが、歌のサビの部分は大正時代のものと同様に、毎日がコロッケだと歌っています。昭和30年代のコロッケは、高価なものではなく、すでに大衆的な食べ物になっていました。

行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

話は変わりますが、肉の染谷と同じ通り沿いの駅前には明治45年創業の100年以上も続く、ニコラス精養堂という老舗のパン屋さんがあります。

行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

ここのパン屋さんには、昔ながらのシンプルな味の食パンがあります。食べると昔、食べたことがあるような錯覚を起こすノスタルジックな味のする食パンです。

行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

パッケージのデザインも可愛らしいのも特徴です。

行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

食べると体に良さそうな、さっぱりとした味わいです。6枚切りの厚みの食パンをオーブントースターで焼いて、松陰コロッケを挟み、「コロッケサンド」を作ってみました。

行列ができる、昔懐かしい肉屋さんの手作りコロッケ「松陰コロッケ」

もともと松陰コロッケも食パンもさっぱりとした味わいなので、ビックリするほど上品な味のコロッケサンドになります。肉の染谷の松陰コロッケとニコラス精養堂の食パンの相性は、抜群に良いのです。おそらく松陰神社前の地元の人たちも、言わないだけでこの食べ方を知っているはずです。

 

肉の染谷の松陰コロッケは、昭和の懐かしい感じがします。松陰コロッケはそのまま食べても美味しいですが、ぜひニコラス精養堂の食パンでサンドして食べてみてください。

松陰コロッケ

肉の染谷  住所:東京都世田谷区若林4-17-11

※掲載情報は 2016/06/08 時点のものとなります。

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キュレーター情報

荒岡俊行

荒岡眼鏡の三代目 眼鏡店ブリンク店主

荒岡俊行

1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。

ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。

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