春限定!満開の桜の下で食べたい「花歳時 桜衣」

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春の訪れと喜びの兆しを、そっと日本の伝統菓子に込めて

春限定!満開の桜の下で食べたい「花歳時 桜衣」

ついに今年も桜の季節がやってきた。いつもより少し開花が早まっており、3月24~25日の週末は少し早くお花見をした方も多かったことだろう。東京では、先週雪が降ったとは思えないくらい、ポカポカ陽気になってきている。私は、「目黒川桜まつり」に行ってきた。ライトアップの色によって、桜は白く凛と姿を見せ、優しく艶のある夜桜になることを感じたお花見になった。

 

ライトアップ前は、このような桜の姿。

春限定!満開の桜の下で食べたい「花歳時 桜衣」

真っ白で正統派な桜を満喫できたが、まだまだつぼみもあった。おそらく、3月31日の週末には川に浮かぶ花びらの美しさと、満開の桜の両方が楽しめるのではないだろうか。

 

夕暮れになり桜色のライトによって、次のような桜に変化。

春限定!満開の桜の下で食べたい「花歳時 桜衣」

さらに夜空が暗くなると、また違った姿へと変化。そのコントラストが華やかさと艶を一段と引き立たせていた。一日でも、これだけの顔を持つ桜。その魅力を和菓子にした「花衣」を今回はご紹介したい。

春限定!満開の桜の下で食べたい「花歳時 桜衣」

もっちりとした桜色の皮。そこに塩漬けした桜がちょこんと座っている姿が美しい和菓子「桜衣」。日本文化である“お花見”の美しさ。今年はどこに行こうかと、予定外でもふと出かけたくさせる。桜色の華やかで艶やかな「艶袱紗(つやぶくさ)」の皮は、何とも言葉にならない上品さが、春の喜びを見守っているようだ。これだけでも、十分満足と思った次の瞬間……。

春限定!満開の桜の下で食べたい「花歳時 桜衣」

中から落ち着いた甘さの粒あんとともに、蜜漬けした桜の葉が顔を出した。思いもよらない桜の葉に、桜の楽しみ方が何通りもあることに気が付いた。そう、満開の桜もいいけれど、はらはらと散っていく桜の花びら。その先にある葉桜。それぞれ、お花見の醍醐味として日本人は受け継いでいる。これをすべて凝縮し表現しているのが「桜衣」なのだ。

春限定!満開の桜の下で食べたい「花歳時 桜衣」

桜見のこの時期限定だからこそ、今しか味わえない桜を見上げながら、この和菓子を食べたい。最後の一口まで、口の中に残るさりげない桜の香りは、日本人の“おもてなし”の心を象徴している。美しい思い出になるのではないだろうか。

 

私はこの和菓子を母から手土産にもらった。母に会ったのは今年の桜がまだ満開になる前だった。しかし、一緒に食べているだけで、母とお花見をしたような気持ちになった。

春限定!満開の桜の下で食べたい「花歳時 桜衣」

日本の国花の「桜」。その楽しみ方を、和菓子を通じて伝える手土産として。一口食べたら思わずふっと笑顔になれる“おもてなし”と母の心遣い。

 

この驚きの一口を、私もそっと誰かに伝えたくなった。
このコラムが、どこかで誰かを笑顔にできることを願って。

※掲載情報は 2018/03/30 時点のものとなります。

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キュレーター情報

高橋香葉

発酵料理研究家/観光連盟アドバイザー

高橋香葉

「日本人の体を健康できれいにするには、日本伝統文化の発酵食が一番良い」として発酵料理の研究に取り組む。テレビ、雑誌、書籍などを通じて、発酵食品の良さを伝える普及活動を行っている。
日本で初めて、米麹と醤油をあわせた新調味料「しょうゆ麹(醤油麹)」の作り方とレシピを公開し、発酵業界に新しい風を入れた。その活動は、フードアクションニッポンアワード販促部門を受賞。その後、読売新聞にて「オンリーワン」として掲載された。
現在は、日本全国を回り、全国の発酵食品だけでなく温泉巡りをし、日本の伝統文化を勉強している。
自治体の観光連盟アドバイザー、特産品開発審査委員などを歴任。市場調査から、販売戦略、プロモーションなどのマーケティング講師も行っている。フードアナリスト協会「食のなでしこ2016」。

主要著書:
◎「しょうゆ麹と塩麹で作る毎日の食卓」(宝島社)
◎リンネル特別編集「しょうゆ麹で作る毎日のごちそう」(宝島社)
◎「知識ゼロからの塩麹・しょうゆ麹入門」(幻冬舎)
◎おとなのねこまんま555(アース・スターブックス)等

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