マシュマロのようにやわらかい「八雲もち」

マシュマロのようにやわらかい「八雲もち」

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とろける食感にカリッとしたナッツがアクセント

マシュマロのようにやわらかい「八雲もち」

東急東横線の都立大学駅から歩いて3分ほど、目黒通り沿いにある「御菓子所ちもと」。店の入口にはつくばいが置かれ、茶室や料亭のようにも見える、落ち着いたたたずまいです。店内の照明や装飾も風雅な雰囲気をかもし出しており、店主のセンスのよさが感じられます。和菓子の販売だけでなく、喫茶コーナーも併設されており、夏季限定の「かき氷」を求めて、行列ができる人気店です。その「かき氷」と並ぶ店の名物が、地名にちなんで名づけられた「八雲もち」。蒸したもち米に黒砂糖と上白糖を混ぜ、泡立てた卵白と寒天を加えた求肥もちで、まるでマシュマロのようなやわらかい食感が特徴です。

マシュマロのようにやわらかい「八雲もち」

和菓子の世界はバラエティ豊かで、一口に「もち」といっても、春の桜もち、ひな祭りのひしもち、端午の節句のかしわもち、くずもちに安倍川もちと、さまざまなものがありますが、口の中でふわりと溶けていくような「八雲もち」の食感は、ほかのもちでは味わえないと思います。「八雲もち」の中には砕いたカシューナッツが入っており、カリッとした歯ごたえと香ばしさも楽しめます。和菓子にナッツを加えるというアイデアは、聞けば、先代が中華料理を食べているときに思いついたものだとか。甘さは控えめで、老若男女、どなたにも喜ばれる一品です。1日に約600個、多いときは1,000個も売れる人気の商品で、午後遅い時間に店舗を訪れると、「八雲もち」は売り切れていることもあるのでご注意を。贈答用には竹籠入りがおすすめです。

八雲もち

御菓子所ちもと 東京都目黒区八雲1-4-6

※掲載情報は 2015/05/16 時点のものとなります。

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キュレーター情報

岸朝子

食生活ジャーナリスト

岸朝子

大正12年、関東大震災の年に東京で生まれ、女子栄養学園(現:女子栄養大学)を卒業後、結婚を経て主婦の友社に入社して料理記者歴をスタート。その後、女子栄養大学出版部に移って『栄養と料理』の編集長を10年間務める。昭和54年、編集プロダクション(株)エディターズを設立し、料理・栄養に関する雑誌や書籍を多数企画、編集する。一方では、東京国税局より東京地方酒類審議会委員、国土庁より食アメニティコンテスト審議員などを委託される。
平成5年、フジTV系『料理の鉄人』に審査員として出演し、的確な批評と「おいしゅうございます」の言葉が評判になる。
また、(財)日本食文化財団より、わが国の食文化進展に寄与したとして食生活文化金賞、沖縄県大宜味村より、日本の食文化の進展に貢献したとして文化功労賞、オーストリア政府より、オーストリアワインに関係した行動を認められてバッカス賞、フランス政府より、フランスの食文化普及に努めた功績を認められて農事功労賞シュバリエをそれぞれ受賞。
著書は『東京五つ星の手みやげ』(東京書籍)、『おいしいお取り寄せ』(文化出版局)他多数。

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