懐かしいのに新しい 榮太樓飴

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知らなかった!伝統の味に加えて、バリエーションも豊富です。

懐かしいのに新しい 榮太樓飴

アルゼンチンの友人が来日するので、さりげなくプレゼントできる日本らしいお菓子を探していました。ふと思いついたのが、榮太樓の飴。昔から慣れ親しんだ飽きのこない味。「榮太樓」という名前にレトロなカンのデザインも洒落ています。

 

子どもの頃、「榮太樓って誰?」と思ったものですが、それは創業者の名前。江戸安政年間に初代榮太樓が高価だった有平糖を庶民的なものにと工夫を重ね、「梅ぼ志飴」を作ります。梅が入っていないのに、「うめぼし」と名付けられたのは、指で三角に形を整える際、飴に残った手のシワのあとで、梅干しのように見えたから。江戸の庶民の洒落と既知で「梅ぼ志」という字になった。こんなエピソードも友人はきっと喜ぶに違いありません。

 

この梅ぼ志飴に加え、黒飴、抹茶飴、紅茶飴が基本の味です。多くの方が、すべての味を知っているのではないでしょうか。ちなみに私が、昔から好きな味は、「黒飴」です。今、これを書いている最中も、口の中には「黒飴」があります。素朴でおいしく、なつかしい。甘いけれど、甘くなく、それぞれの味に「あぁ、榮太樓だ……」と思える個性がしっかり溶け込んでいます。

 

現在は、基本の4種類の他にも、あまおう、温州みかん、宮古島マンゴー、大長レモン、王林りんご、のど飴、バニラミルクといった様々な味がります。200年の歴史を持ちながら、今なお新しい味に
挑戦している。これもアルゼンチンの友人にしっかりと伝えたいポイントです。これからの季節は、「のど飴」も魅力的。もちろんネット販売もあります。

※掲載情報は 2018/12/02 時点のものとなります。

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ひきたよしあき

スピーチライター/コラムニスト

ひきたよしあき

(株)博報堂で、広告クリエーターとして働くかたわらで、「朝日小学生新聞」などにコラムを書いています。出張、撮影、講演で全国を回りながら、おいしいものを送ったり、頂いたり。誰かに何かを送ろうとする時、そこに素敵なエピソードが生まれます。高い安い、有名無名に関わらず、できればその一品にまつわる物語までお伝えしようと思っています。皆さんからの情報もお待ちしています。主な著書「あなたは言葉でできている」(実業之日本社)「ゆっくり前へ ことばの玩具箱」(京都書房)「大勢の中のあなたへ」(朝日学生新聞社)

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