ひと口食べればバル気分!缶詰大国スペインの ザル貝の缶詰

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缶詰大国・スペイン

ひと口食べればバル気分!缶詰大国スペインの ザル貝の缶詰

スペイン人は缶詰を愛している。その愛し方は、悔しいが、日本人よりずっと強い。その証拠が上の画像だ。スペインへ取材にいったときに、ある大手百貨店へ入ったのだが、そこの缶詰コーナーがすごかったのだ。

 

筆者の後ろに写っているのは貝の缶詰コーナー。これらの缶詰すべてが、貝缶なのである。この棚の裏側は魚缶コーナーで、別の棚では野菜缶、肉缶など、食材ごとに棚がある。そうしていくつものメーカーの、いく種類もの缶詰が揃っているのだ。

 

なんて素敵な国なんだ、スペイン!

 

そんなスペインで買ってきた缶詰のひとつが、ザル貝缶である(最初の画像)。ザル貝は日本では見られないが、スペインではメジャーな貝である。大きさはアサリくらいで、味もアサリにかなり近いと思う。

 

スペインのバルに行くと、この貝をさっと茹でて、オリーブオイルをかけて、レモンを添えたものが出てくる。

 

シンプルだけど、いくつでも食べられるタパス(おつまみ)であります。今回買ってきたのはスペインの西海岸・ガリシア地方のCUCAというメーカーのものだ。

素材の味そのもの

ひと口食べればバル気分!缶詰大国スペインの ザル貝の缶詰

ぱかっと貝缶、じゃなかった開缶。

 

色が鮮やかで、身が小粒だからとても愛らしい。原料はザル貝と塩、水のみ。だからザル貝の持っている香りと、わずかに磯っぽい匂いも味わえる。味はあさりに似ているが、噛んでいるうちにミルキーな風味がじわじわ出てくるのが特徴だ。

まずは一杯

ひと口食べればバル気分!缶詰大国スペインの ザル貝の缶詰

いつもの缶たん料理を作る前に、ちょいと寄り道をしたい。

 

用意するのは缶詰のほか、トマトジュースとレモスコ、ジンである。レモスコはタバスコのレモンバージョン。タバスコほど辛みがきつくなくて、レモンの爽やかな香りを含んでいるのが特徴だ。(ジンは撮り忘れた)

ひと口食べればバル気分!缶詰大国スペインの ザル貝の缶詰

ということで、食事の前にカクテルを飲みましょう。

 

トマトジュースにザル貝缶の缶汁をティースプーン3杯ほど混ぜこみ、ジンを混ぜ、レモスコを1、2滴垂らすだけ。あとは楊枝にザル貝の身とオリーブを刺して、グラスに入れて出すとよし。

 

缶汁にはザル貝のうまみであるコハク酸がたっぷりと溶け込んでいるので、そのエキスが加わったカクテルは、いわば日本のひれ酒のようなもの。実にウマいのだ。

スペインらしくタパスで

ひと口食べればバル気分!缶詰大国スペインの ザル貝の缶詰

かくのごとし。バルで出てくるタパスの缶成である。

 

作り方は、まず薄切りバゲットににんにくをこすりつけ、トマトもこすりつけておく。これはパン・コン・トマテというスペイン独特の食べ方だ。その上にベビーリーフをしき、ザル貝を乗せ、エクストラバージン・オリーブオイルを垂らせば出来上がり。好みで黒こしょうを挽いてもいい。

 

この料理は加熱工程が一切ないから楽チンである。それに、食事会をするときのタパスにも最適。あらかじめたくさん作っておけば、ホストの人も台所にこもりっきりになることなく、みんなと食べて飲めるからだ。

 

わざわざスペインで買ってきたCUCAの缶詰だったが、ちゃんと日本にも輸入されていた。正規代理店があるので、興味のある方はぜひ、試していただきたい。

 

ごちそうさま!

※掲載情報は 2016/01/15 時点のものとなります。

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キュレーター情報

黒川勇人

缶詰博士

黒川勇人

昭和41年福島県生まれ。平成16年から世界の缶詰を紹介する『缶詰blog』を執筆。缶詰に精通していることから"缶詰博士"と呼ばれ、TVやラジオ、新聞など各種メディアで活躍中。国内外の缶詰メーカーを訪れ、開発に至る経緯や、製造に対する現場の“思い”まで取材するのが特徴。そのため独自の視点から缶詰の魅力を引き出し、紹介している。
著書は『おつまみ缶詰酒場』(アスキー新書)、『缶詰博士・黒川勇人の缶詰本』(タツミムック)、『缶づめ寿司』(ビーナイス)、『日本全国ローカル缶詰 驚きの逸品36』(講談社プラスアルファ新書)『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社プラスアルファ新書)、『安い!早い!だけどとてつもなく旨い! 缶たん料理100』(講談社)など。小曽根マネージメントプロ所属。
お問い合わせ Mail:k-k@kosone-mp.com

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