【第1回】クラフトビールに合うレシピ「常陸野ネスト ホワイトエール」×「新生姜」

【第1回】クラフトビールに合うレシピ「常陸野ネスト ホワイトエール」×「新生姜」

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家庭料理に国産クラフトビールを合わせたい

キャ! 美味しい〜!!と、思わずのけぞってしまいました。「常陸野ネストビール ホワイトエール」と「新しょうがと新ごぼうのきんぴら風豚肉巻き照り」の組み合わせ。

 

お料理は、「酒菜 おによめ」のオリジナルレシピ。東京・高田馬場にある、家庭料理が美味しいお店です。カウンターを入れて16席、本間淳恵さんが切り盛りしています。このお店が提供する料理の特徴は、「うまみはあっても塩分濃度が薄い」こと。外食は味の濃い料理が多くなりがちですが、おによめには多くの常連さんが毎日晩ご飯を食べに通う程の“洗練された家庭料理”です。

 

「季節の野菜をふんだんに使ったお料理と共にクラフトビールを楽しみたい、そのためのレシピを考えてほしい」と本間さんにお願いし、「クラフトビールに合う簡単で美味しいおつまみ」を「おによめレシピ」として月イチでご提供いただきます!

6月の旬野菜、新生姜と新ごぼう

【第1回】クラフトビールに合うレシピ「常陸野ネスト ホワイトエール」×「新生姜」

さて前置きが長くなりましたが、「旬の食材」として本間さんが選んだのが「新生姜」と「新ごぼう」です。新生姜は辛味が穏やかで、みずみずしい。新ごぼうは一般的には秋に収穫するごぼうを若穫りしたもので、柔らかくて風味も優しく上品です。新生姜は6〜8月に、新ごぼうは主に4〜6月頃出回る、まさに“夏の味覚”。こちらをビールのおつまみとして「新しょうがと新ごぼうのきんぴら風豚肉巻き照り」((以下、豚肉巻き。レシピは文末)をご提案いただきました。

 

ビールとお料理を合わせる際のポイントは「フォーカスする味の要素を決めること」です。肉の旨味や焦げ感、照り焼きの甘味、ごぼうの野性味などなど数多くのポイントがある中で、今回は新生姜の夏らしい爽やかさに注目しました。

 

そこで参考になったのが、前回ippinで紹介している3種類のハーブと小麦麦芽を使った「ザ パーク ヴァイツェン」(http://r.gnavi.co.jp/ippin/article-2829/)と,生姜を使った塩炒めの組み合わせです。ハーブと新生姜、とんでもない美味しさが新たなハーモニーを奏でてくれるはず!

 

こういう思考を経て、茨城県那珂市にある常陸野ネストビールのホワイトエールを選びました。

エールのハーブと野菜の風味、肉の旨味はのけぞる美味しさ

「ホワイトエール」は、ベルギーで生まれたビアスタイル。コリアンダーやオレンジピール、ナツメグなどのハーブを用いた、爽やかさとフルーティさが特徴です。小麦を使っているため、柔らかくふくよかながらもすっきりした味わい。

【第1回】クラフトビールに合うレシピ「常陸野ネスト ホワイトエール」×「新生姜」

常陸野ネストビールの一番人気とも言えるこのビール、実はアメリカで絶大な人気を誇っています。同社のトレードマークであるフクロウと、「常陸野ネストビール」書かれた大型トラックがニューヨークの街を走り回る映像をご覧になったことがある方もいらっしゃるのでは。国内外のビアコンペティションで金賞に輝いている逸品です。

 

さて、このホワイトエールと豚肉巻きを組み合わせてみると、期待以上に素晴らしい世界が広がったのでした!

 

豚肉巻きを噛み切った時に溢れる肉汁、新生姜と新ごぼうの歯ごたえに加え、これらが持つ香りがふわっと口の中に充満します。噛み締めるほどに、ごぼうが持つ土の力強さにさわやかな生姜が調和した野菜の甘味。追って、豚肉と照り焼きの甘味が加わりました。ゴマの風味もいいアクセントです。

 

そこに加わるホワイトエール。コリアンダーやナツメグの香りが、ハーブとしての生姜の風味を引き出す、いい仕事してくれています! ホワイトエール自体は苦味が少ないビールですが、オレンジピールのほのかな苦味が、豚肉汁のもたらす甘味をより引き立たせてくれました。

 

単独で飲んだり食べたりしても美味しいのですが、ビールと料理を一緒にいただくことで、極上のマリアージュが誕生したのでした。

 

この豚肉巻き、野菜がたっぷりで食物繊維が豊富。大人のおつまみとしては七味とともに、お子様がいらっしゃるご家庭にはご飯のおかずとしても。時間を置くと味がよりなじむため、お弁当に入れる一品にもピッタリ。ビールに合わせる際はタレを甘めにしないのがコツです♪ 試した人たちが思わずのけぞった(自画自賛 笑)ippin、ぜひご家庭でお試しください。

【第1回】クラフトビールに合うレシピ「常陸野ネスト ホワイトエール」×「新生姜」

<レシピ>

■新しょうがと新ごぼうのきんぴら風豚肉巻き照り

*材料 <2人前>

 豚ロース薄切り肉  8枚

 新ごぼう      150〜160g (約3/4本程度)

 新しょうが     40〜50g (約ひとかけ半程度)

 白ごま       少々

 塩・胡椒(適宜)

 

(A)照り焼きソース

 しょうゆ  大1

 みりん   大1

 酒     大1

 さとう   大1/2強

 

1.新ごぼうと新生姜、それぞれを千切りにする。新ごぼうはさっとお湯にくぐらせざるにあげておく

2.新ごぼうの粗熱がとれたら新生姜とともにまんべんなくまぜておく

3.豚肉に塩胡椒で下味を付ける

4.「2」を8等分にして豚肉に巻き付ける

5.フライパンに油を引いて巻いた豚肉のとじ目を下にして焼きはじめる

しっかり焼いてください

6.豚肉に火が通ったらソース(A)を入れて十分にからめて出来上がり

 

■常陸野ネストビール ホワイトエール

 内容量:330ml

 価格:1本 ¥400(税抜)

 アルコール分:約5.5%

 

■酒菜 おによめ

 住所:東京都新宿区高田馬場1-23-14-1F

 TEL:03-6228-0246

 営業時間:火〜金 18:00〜23:30 

 休日:土日月

 https://www.facebook.com/syusaioniyome

※掲載情報は 2015/06/19 時点のものとなります。

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キュレーター情報

野田幾子

ビアジャーナリスト

野田幾子

ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー
ビアコーディネーター
日本ビアジャーナリスト協会副会長

1994年にベルギービール、1996年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、周りにクラフトビールの普及活動を開始。2007年にビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を担う。その後ほぼ毎年シリーズを刊行、2014年4月、6冊目「ビールのある日常をより楽しく」を提案するムック『ビアびより』(KADOKAWA・エンターブレイン刊)刊行、編集長。現在、ビール専門誌『ビール王国』に寄稿、編集担当。

クラフトビール入門者向けの講座を開催。
ビールと料理の組み合わせのスペシャリストであるビアコーディネーター(クラフトビアアソシエーション認定)。

2000年よりライター/エディターとして独立。株式会社コラボトリエ代表。
2010年、日本ビアジャーナリスト協会(JBJA)設立。同副会長。

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