身体を温める鱈の熱々グラタン×春の予感を感じさせる「ヒューガルデン ホワイト」

身体を温める鱈の熱々グラタン×春の予感を感じさせる「ヒューガルデン ホワイト」

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身体を温めながら、春の予感を楽しもう

そこかしこに春の気配がただよい始めているものの、まだまだ冷え込む今日この頃。そんな時は、身体が温まるグラタンと、小麦を使った優しい味わいを持つビールの組み合わせはいかがですか。今回は、「豆乳と米粉で作る鱈と里芋のグラタン」と「ヒューガルデン ホワイト」の組み合わせをご紹介します。

 

鱈と里芋のグラタンは、東京・高田馬場にある「酒菜 おによめ」(以下、おによめ)のオリジナルレシピです。こんがり焼けた焦げ目と、菜の花の緑が食欲をそそるグラタンをスプーンで崩すと、鱈のいい香りが漂ってきます。ねっとり、ホクホクな里芋と豆乳の優しい甘味に、鱈の風味と塩気のマッチングが絶妙な一品。

 

今回こちらに合わせたビールは、「ヒューガルデン ホワイト」。ビアバーなどで多くの方が目にしたことのある銘柄ではないでしょうか。今年1月から330ml入り缶が全国で発売を開始、スーパーでも気軽に買えるようになりました。白濁した液体はコリアンダーやオレンジの香り。口に含むと苦味はほとんどなく、柔らかな麦の甘味とほんのり感じられる酸味が爽やかです。

一度は世の中から消滅していたビール

現在、ホワイトビールの代名詞のような存在として知られるヒューガルデン ホワイトですが、実は一度、世の中から消滅してしまっていた過去がありました。

身体を温める鱈の熱々グラタン×春の予感を感じさせる「ヒューガルデン ホワイト」

ヒューガルデン ホワイトは、ベルギーの首都・ブリュッセルの東に位置するヒューガルデン村にある、ヒューガルデン醸造所で造られています。この村では11世紀前半にはビールの醸造が始まったとされ、ヒューガルデン ホワイトの原型となったホワイトビールは15世紀前半より醸造、村のどこでも飲めるほど盛んだったと言われています。

 

ところが1900年にはピルスナーと呼ばれるスッキリしたビールの出現や酒税引き上げのため、ホワイトビールを造っていた醸造所が次々と閉鎖。1957年にはすべてなくなってしまいました。この状況を救ったのが、村で牛乳店を営んでいたピエール・セリス氏。レモネード工場を買い取って醸造所を造り、1965年よりホワイトビールの醸造を再開します。その際に付けた名前が、村の名前をとった「ヒューガルデン・ホワイト」でした。実はこの後、ビールもセリス氏も時代の波に翻弄されてしまうのですが、それはまた別の機会にしましょう。

食が進む「あっさり」「さっぱり」の組み合わせ

鱈と里芋のグラタンとヒューガルデン ホワイトを一緒にいただくと、鱈の香りが高い塩味のグラタンに、ビールの爽やかさとふくよかさが巧みに絡み合い、それはもう絶品! 菜の花のちょっとした苦味も、春を感じさせてくれるいいアクセントです。

 

グラタンは米粉と豆乳を使っているため、意外とあっさりしています。できたての熱々を家族みんなでふうふう吹きながらいただいても、おもてなし料理の一品としても大活躍。ヒューガルデン ホワイトも小麦のふくよかさを感じられますが、さっぱりした口当たり。グラタンもビールも一緒にどんどん食が進んでしまう組み合わせ、ぜひお試しください。

 

さて、6回にわたりご紹介してきた「おによめシリーズ」も今回が最終回。お近くの方は、ぜひ「おによめ」にもお立ち寄りください。そうそう、缶になったヒューガルデン ホワイトは、春になったらぜひお花見のお供に連れて行ってくださいね!

身体を温める鱈の熱々グラタン×春の予感を感じさせる「ヒューガルデン ホワイト」

<レシピ>
■豆乳と米粉で作る鱈と里芋のグラタン

 

<材料>
里芋:4〜5個
鱈切り身:2切れ
シメジ:1/2パック
タマネギ(薄切り):3/4個
バター:ひとかけ
オリーブオイル:大1強
塩・コショウ:適宜
コンソメ(顆粒):小3
米粉:大3
豆乳(調整豆乳):700〜800cc
チーズ:適宜

 

1.里芋は一口大にして固めに茹でておく。
2.鱈は皮を取り一口大に切っておく。
3.なべにバターとオリーブオイルを入れ、玉ねぎを炒める。
4.しめじと鱈を入れて更に炒め、塩・こしょうをする。(炒めている途中に鱈がくずれても大丈夫です!)
5.米粉を入れ全体になじんだら里芋、豆乳、コンソメを入れて弱火で煮る。
6.グラタン皿に5を入れて上にチーズを乗せオーブン等で焼いて出来上がり。

 

■“おによめ”よりひと言
※豆乳は沸騰させると分離しますので必ず弱火で煮てください
※チーズの塩分を考えて塩・コショウを加減してください

 

■ヒューガルデン ホワイト
原材料:麦芽、ホップ、小麦、糖類、コリアンダーシード、オレンジピール
アルコール度数:4.9%
内容量:330ml

 

■酒菜 おによめ
住所:東京都新宿区高田馬場1-23-14-1F
TEL:03-6228-0246
営業時間:火〜金 18:00〜23:30 
休日:土日月
https://www.facebook.com/syusaioniyome

※掲載情報は 2016/02/27 時点のものとなります。

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キュレーター情報

野田幾子

ビアジャーナリスト

野田幾子

ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー
ビアコーディネーター
日本ビアジャーナリスト協会副会長

1994年にベルギービール、1996年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、周りにクラフトビールの普及活動を開始。2007年にビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を担う。その後ほぼ毎年シリーズを刊行、2014年4月、6冊目「ビールのある日常をより楽しく」を提案するムック『ビアびより』(KADOKAWA・エンターブレイン刊)刊行、編集長。現在、ビール専門誌『ビール王国』に寄稿、編集担当。

クラフトビール入門者向けの講座を開催。
ビールと料理の組み合わせのスペシャリストであるビアコーディネーター(クラフトビアアソシエーション認定)。

2000年よりライター/エディターとして独立。株式会社コラボトリエ代表。
2010年、日本ビアジャーナリスト協会(JBJA)設立。同副会長。

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