まるで“焼芋”?埼玉川越の老舗和菓子店が手掛ける、その名も「焼芋ふ菓子」

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埼玉川越は、さつまいもが名物だった

まるで“焼芋”?埼玉川越の老舗和菓子店が手掛ける、その名も「焼芋ふ菓子」

埼玉県川越市は、江戸時代には川越藩の城下町として栄えた地です。現在でも、さいたま市、川口市に次ぐ人口3番目の市(約35万人)で、かつての「小江戸」としての雰囲気も残っているなど情緒も溢れています。でも、そんな川越の名物食材は?と聞かれると、ちょっと考えちゃう方も多いかも。実はさつまいもなんです(うなぎもあるけど)。
栽培が盛んに行われるようになったのも古く、江戸時代。吉田弥右衛門という方が、上総国(現在の千葉県市原市)から種いもを仕入れて栽培を始めたのが最初。現在では収穫量は減ったそうですが、それでも地元では「川越=さつまいも」というイメージは強いみたい。なので、随所でさつまいもを使用したスイーツも多く見かけます。芋菓子、さつまいもソフト、さつまチップ。

さつまいも不使用だけれど、ビジュアルがまさに焼芋

まるで“焼芋”?埼玉川越の老舗和菓子店が手掛ける、その名も「焼芋ふ菓子」

そんな中、凄くインパクトも重視した商品があります。それが『松陸製菓』の「焼芋ふ菓子」です。『松陸製菓』は川越の菓子屋横丁と呼ばれる一画にあります。当地で一番古くて寛政8年(1796年)の創業。というより松陸さんがの和菓子が評判になって、他の和菓子職人が集まり、いつしか菓子屋横丁が形成されたそう。
飴細工が有名なお店なのですが、新商品が「焼芋ふ菓子」。最初にお断りしておきますが、さつまいもは使用していません。あくまで見た目。でも、凄いですよね。パッと見、さつまいもに見えます。ゴツゴツとした感じもよく再現されています。実際に一口いただくと、焼き菓子特有のサクッ、ふわっとした歯ざわりがとても印象的。やや甘めなので、焼芋を味わっているような錯覚もあったりと不思議さ満点。そんな様々な面白さが相まって、菓子屋横丁で大評判の一品なのです。

焼芋ふ菓子

松陸製菓 住所:〒350-0062 埼玉県川越市元町2丁目11-6

※掲載情報は 2018/06/18 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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