江戸時代より愛される唐津銘菓!これまでにない上品な餡が自慢の「松露饅頭」

江戸時代より愛される唐津銘菓!これまでにない上品な餡が自慢の「松露饅頭」

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ずっと変わらぬ伝統の味と形。おやつにもかしこまった場でも活躍する焼饅頭

新しい年になりました。今回はわたしにとっての日々のお菓子を紹介。
心のこもったギフト、大切な人に贈る逸品は、贈られた人の心を掴みます。渡す瞬間の相手のリアクション、笑顔を見るのが大好きです。
以前インタビューを受けた際、「贈り物の心得は、相手に負担にならないようなモノを贈ること」と話した記憶があります。食べ物に限らず、お花を贈るのが好きですが、大切な人に贈る花は高価なものでなく、贈る相手のイメージにあったもの、ここが大切であり、センスが問われます。愛でる花は、人のココロを掴んでくれますし、何より残らないところが好きです。食べたら消える食べ物も同じく残らないという共通点があります。残らない贈り物、これも“相手の負担にならない”というわたし的な贈り物の美学でもあります。

江戸時代より愛される唐津銘菓!これまでにない上品な餡が自慢の「松露饅頭」

今回紹介する「松露饅頭」は、佐賀県唐津の銘菓です。その昔、日本三大松原のひとつである、唐津の虹の松原に自生した松露の形に似ていることから名付けられたといわれています。上品な味わいの小豆のこし餡を、小麦粉、砂糖、卵などを合わせたカステラ生地でひとつひとつ丁寧に薄く包んで、ひと口大のまんまるな形に焼き上げた饅頭です。

 

江戸時代末期に産声を上げたクラシックな和菓子。唐津は、大陸の文化と日本を結ぶ交易の門戸として栄えた港町で、豊臣秀吉の朝鮮出兵後に高麗から陶器と一緒に渡ってきた文化のなかに、この焼饅頭があったそうです。のちの「松露饅頭」のベースになったものですね。

 

わたしにとっても、地元唐津で幼い頃からいただいていた懐かしい饅頭です。今回何か新しい和菓子を紹介するのも良いかなと頭をよぎりましたが、ここは今流行りのモダンなものではなく、飽きない日々の和菓子をチョイスしました。


唐津の本店では、まるでたこ焼きのようにクルクルと焼いている様子を傍で見ることができます。ひとつひとつ丁寧に焼かれるまんまる饅頭、針を使って転がす職人技は美しき光景でもあります。

江戸時代より愛される唐津銘菓!これまでにない上品な餡が自慢の「松露饅頭」

今や全国的に知名度もある「松露饅頭」ですが、あのまんまるのカタチが、わたしのココロをくすぐります。まさに、幸せ! まんまる焼饅頭。
気のおけない仲間との集まりにも、ちょっとかしこまったお茶の会にも、うってつけの手土産としてオススメの逸品です。

江戸時代より愛される唐津銘菓!これまでにない上品な餡が自慢の「松露饅頭」

みなさんが良く口を揃えて発する言葉が、先に書いた餡の甘さが上品だということ。その甘さは、今も昔も変わらず。
昨今は常に新しさを求める時代ですが、伝統を守り続ける昔から変わらぬ形、味からは、普遍的で変わらぬ故郷の懐かしい香りが漂います。

 

幸せ!まるまるな形は、きっとあなたを、ホッコリ気分にさせてくれると思います。是非、まんまる饅頭を愛でて味わって、幸せになっていただきたいと思います。

江戸時代より愛される唐津銘菓!これまでにない上品な餡が自慢の「松露饅頭」
紹介しているお店
株式会社大原老舗

※掲載情報は 2018/01/14 時点のものとなります。

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キュレーター情報

マロン

フードスタイリスト

マロン

大阪あべの辻調理師専門学校を卒業し、料理研究家、インテリアスタイリストのアシスタントを経験後、1983年に日本でのフードスタイリスト第1号として独立。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、新聞、広告、イベント、講演会など、あらゆるメディアを通して美味しい料理、料理の楽しさを提案し続けている。経験を生かして、調理器具の開発にも取り組み、現在発売中の「マロンパン24cm」が人気を集めている。レストランのシェフでも、料理研究家でもない、食のエンターテイナーとしてダイナミックに躍進中。長崎県に生まれ、佐賀県唐津で育ち、東京をこよなく愛すも、故郷や地方の食材、料理を紹介。唐津大使を拝命、首都圏と故郷唐津を繋ぐ、お仕事を思索中。活躍は国内にとどまらず、海外、アジア各国でも料理教室を主宰。また、料理以外の、歌でも活躍中。

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