香ばしい深い味わいの英国シロップ「Lyle’s Golden Syrop」

香ばしい深い味わいの英国シロップ「Lyle’s Golden Syrop」

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ちょっと変わったロゴが特徴のシロップ

前回ご紹介した、HPソース同様にイギリスのほとんどの家庭に常備されているシロップ「LYLE’S GOLDEN SYRUP」。褐色のこのシロップは、コクのある甘さとまるでキャラメルのようなフレーバーが特徴的です。イギリスでは、このシロップで子どもが育つと言われているほど、食卓には欠かせないものです。

香ばしい深い味わいの英国シロップ「Lyle’s Golden Syrop」

1880年頃、このシロップは生まれました。当時、砂糖を作る過程で出る糖蜜は廃棄されていましたが、砂糖精製所を営むエイブラム・ライルという人物がこの糖蜜に目をつけ、シロップを作り始めました。香ばしい甘さのこのシロップは瞬く間に人気になりました。このシロップのもう一つの特徴は、ロゴに死んだライオンに無数の蜂が群がる絵が使われているところです。死んだ動物をロゴに使った商品はこのシロップ以外で見た事はありません。エイブラム・ライルはとても信仰深かったので、旧約聖書にあるサムソン(Samson)の逸話に基づいてこのロゴが採用されました。ロゴの下には、”out of the strong came forth sweetness“(強いものから甘いものが出た)と書かれています。

香ばしい深い味わいの英国シロップ「Lyle’s Golden Syrop」

イギリスではこのシロップをパンケーキ、ポリッシュやスコーンにかけて食べる事が多いです。濃厚な甘さが生地の食感と合わさる時、何ともいえない幸せな気分になります。私のお店で販売しているイギリスの伝統スイーツ「トィンクルタルト」にも、このシロップを使っています。是非お試しください!

※掲載情報は 2017/02/14 時点のものとなります。

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キュレーター情報

イアンギビンス

「SWAN&LION」オーナー

イアンギビンス

イギリス西部の街ブリストル生まれ。10代の頃、母親の影響から料理に関心を持つ。ロンドンで弁護士として働いたのちオーストラリアへ移住。オーストラリアで自家製の果実や野菜の保存術に目覚め、イングリッシュ・チャツネやピクルスやジャム作りを始める。仕事で来日した日本で、日本料理の奥深さや食材のクオリティーの高さを実感し、2015年に日本の食材を使って英国伝統のミートパイをはじめ日本ではなかなか味わえないスイーツを中心に販売し、ケータリングも行う「SWAN&LION」を市ヶ谷にオープン。イギリスの伝統を継承しながらも、日本のテイストを取り入れていくスタイルが評判となり、多数のメディアでも取り上げられる。

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