文豪・池波正太郎をも魅了した京都『村上開新堂』の「好事福廬(こうずぶくろ)」

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大正時代から続く『村上開新堂』人気のお取り寄せゼリー

文豪・池波正太郎をも魅了した京都『村上開新堂』の「好事福廬(こうずぶくろ)」

明治40年創業の『村上開新堂』。寺町二条、現在の地に初代村上清太郎によって西洋菓子店として開業されました。

 

現在の昭和10年に施工されたレトロモダンの建物の中ではロシアケーキやダックワーズをはじめ、数ヶ月は日持ちするクッキー等素敵な品物を販売しています。
今回ご紹介するのは大正時代からの人気商品「好事福廬(こうずぶくろ)」。紀州の有田みかんをふんだんに使った、11月~3月までの季節限定品。みかんの果汁とグラニュー糖と風味づけの洋酒をゼラチンで固めただけのシンプルなゼリーです。池波正太郎著「むかしの味」では、『村上開新堂』のこのゼリーに思いを寄せる文章が記されるほど、今昔ともに全国のグルメファンをも魅了した逸品。

 

非常に薄い皮を残してくり抜かれたみかんの中に、ゼリーがたっぷり。口に含むとみかんのほんのりした酸味と甘みが果汁のように『じゅわ~』と溢れだします。
毎年この時期には必ず京都にお邪魔して、新しくできたカフェでこのゼリーを頂いています。4代目の手によってリノベーションされたカフェは、見どころもたくさん。

文豪・池波正太郎をも魅了した京都『村上開新堂』の「好事福廬(こうずぶくろ)」

私も通された「特等席」といえる一番大きい坪庭に面した和室は、部屋の要素はそのままで無垢材の白木の床に北欧家具を配していました。

文豪・池波正太郎をも魅了した京都『村上開新堂』の「好事福廬(こうずぶくろ)」

2人席は、京都・黒谷和紙の職人、ハタノワタル氏が手掛けた手すき和紙の壁に囲まれています。

 

他にもクラシカルな個室がなど、歴史ある日本建築の良さを生かしつつ随所に「古くて新しい」ことが満載です。お手洗いに行く際、扉を開けるとクッキーを焼いている美味しそうな匂いが漂って、幸せな気分に包まれます。それもまた一興。

 

素敵なエントランスを通ってお部屋からお庭を眺めながらいただくお茶は最高です。

文豪・池波正太郎をも魅了した京都『村上開新堂』の「好事福廬(こうずぶくろ)」

この大変な人気商品、大正時代に意匠登録をされており、「好事」は祝いごと、「福廬」は柑橘類を表しているとのこと。

 

受験シーズンも終わり、ほっとひと息。新しいスタートを切るご家族やご友人のお祝いごとの品としてぴったりです。また、昔を懐かしみながら「みずみずしかった頃の思い出の品」としてお取り寄せするのも良し、一足早く京都の春を楽しみに行き、カフェでいただくのも良し、ぜひおすすめしたいと思います。
3月までの季節限定となっているので、お求めはお早めに。

※掲載情報は 2018/02/26 時点のものとなります。

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キュレーター情報

水越かをり

秘書

水越かをり

上場建設会社に入社後、総務、広報を経て、会長・社長の秘書として約20年担当。
「手土産」を選ぶ際、特に気を付けている「気遣いさせすぎない手土産選び」。社内でもプライベートでも手土産をお勧めする場合は必ず自分で買って試食をしたものの中から選んでいます。「味」「見た目」「コストパフォーマンス」「差し上げる方の出身地」「その方の大切にしているもの」等色々な視点で差し上げる方を思い浮かべながら、話題の新商品から老舗の伝統の味を守る品物まで、差し上げる方に寄り添った品物選びをしています。
プライベートでは現在は英会話、着物を現在習っています。どちらも個人レッスンで先生に恵まれ、仕事とはかけ離れた集中できる時間を大切にしています。長年訪れる香港の友人たちとの交流の中で、従来嗜んでいた茶道や華道に加え着付けを習い日本の伝統について英語で語り合うこと、また、世界の習慣を学ぶことも楽しみのひとつです。来たる東京オリンピックに向かい、訪日される海外の方々へのボランティアガイドをするので、一緒に日本の伝統文化の事を触れた折に日本の手土産の習慣についても説明できる日を楽しみにしています。

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