安心の国産茶 日本で生まれた初めての紅茶品種「べにふうき」

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箱根人気ベーカリー店の静岡産べにふうき紅茶

安心の国産茶 日本で生まれた初めての紅茶品種「べにふうき」

ここ数年、じわじわ元気なのが国産紅茶。日本国内に出回る紅茶と言えば、世界の紅茶産地の関係もあり今も昔も輸入茶が主流なのは変わらないのですが、ここ数年、日本国内でも紅茶を手掛ける茶園が少しずつ増えてきました。その中でも毎年春になると注目されるのが国産紅茶の「べにふうき」。「べにふうき」とはお茶の品種のひとつ。注目されているのがここ数年のことなので新しい品種かと思われがちですが、実は「べにふうき」の歴史は思いのほか長く、誕生したのは1965年です。アッサム雑種の紅茶である「べにほまれ」がお母さんで、香りの良いダージリン系の「枕Cd86」がお父さん、という紅茶のカップルを交配させて誕生した紅茶です。

 

誕生の歴史こそ長い品種なのですが、残念ながら多くの輸入紅茶の陰に潜んでいたのですが、21世紀を目前にした頃、「べにふうき」の成分であるメチル化カテキンが花粉症に有効かもと注目が集まって以来、驚くほど注目されるようになり、たくさん生産されるようになりました。ちなみに「べにふうき」自体は品種なので緑茶にも紅茶にも加工することができます。ですので、べにふうきの正体は緑茶なのか紅茶なのかをお尋ねになる方もいるのですが、どちらもありのオールマイティーな品種が「べにふうき」なのです。

安心の国産茶 日本で生まれた初めての紅茶品種「べにふうき」

東京からもほど近く、1年を通して多くの方が訪れる箱根に大人気のベーカリー店「Bakery & Table」があります。徒歩圏に箱根神社があり、芦ノ湖の目の前にあるこちらのお店は平日でもたくさんの人で賑わっており時折足を運ぶのですが、先日もふらりと訪れました。実はこちらのお店の醍醐味は、ベーカリーのテラス席で芦ノ湖を目の前に、足湯につかりながら絶品パンと美味しい紅茶がいただけるということ。寒空の中、上半身は着込み、下半身は足湯、そして美味しい景色を見ながら、パンと紅茶をいただくというのは本当に“乙な時間“なのです。その際に、オーダーしたお茶がこの「べにふうき紅茶」でして、ちょっとレトロな缶と飲みやすさが気に入り、お買い上げして参りました。

 

繰り返しになりますが、「べにふうき」は品種なので、時に緑茶だったり紅茶だったりするのですが、Bakery & Tableのべにふうきは紅茶。この紅茶を飲む度思うのは、なんとバランスの良いお茶だろうということ。なんてったってお母さんはアッサム系、お父さんはダージリン系ですから、美味しくない訳がない。ダージリン譲りの渋みも適度あるけれど、まろやかアッサムのお母さんのお陰か渋すぎもしない。誰にでもとにかく飲みやすい上、静岡産と来たら、ココロから安心していただけるというものです。飲料や食料というのは、不思議と産地が明確となり、自分にとって納得するものだと安心し、正体がわからず飲む何倍も美味しくいただけます。ティーバックで飲みやすくあっという間に消費してしまいそうです。

※掲載情報は 2017/02/27 時点のものとなります。

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キュレーター情報

宮原昌子

茶ムリエ/メンタルコーチ

宮原昌子

綜合商社勤務を経て結婚。上海に住んだことをきっかけに、上海で中医学・中国茶を学び、飲むこと・食べることが毎日を健康で楽しく過ごすことになると実感。
帰国後、中国茶専門店にて通訳・バイヤー・コーディネート等を手掛け、2004年より茶ムリエとして活動。自宅サロン主宰・企業や団体へのセミナー講師・雑誌やテレビ等の茶の監修・執筆業など多岐にわたり活動後、広州へ転居、華南農業大学茶学部の聴講生となる。
帰国後、クリニックに勤務、心のケアを実動で学び、心理学・コーチングを学ぶ。中医学と茶の理論に加え、心理学とコーチングを掛け合わせた独自のメソッドで、自己治癒力を高める方法・セルフケアのアドバイスを行うと共に、体質にあった茶の選び方を提案している。悩みを明確に整理し、本当にやりたいことの目標・プロセス設定で目標達成をサポートするコーチングセッションは、自信を持って自分らしく生きていけると好評 
上海医薬大学 推拿科卒業
中国労働省和社会保障部公認資格 高級茶藝師・評茶師
銀座コーチングスクール  GCS認定コーチ

監修本:別冊Lightning vol.53「ペットボトルのお茶の本」 枻出版社

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