北海道を感じる燻煙が香ばしい、札幌はRITARU COFFEE「燻製珈琲」

北海道を感じる燻煙が香ばしい、札幌はRITARU COFFEE「燻製珈琲」

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焙煎した豆を北海道の木で燻製しています

北海道を感じる燻煙が香ばしい、札幌はRITARU COFFEE「燻製珈琲」

現在、住んでいる岐阜県安八町は年に一、二度、雪が積もります。子供の頃は雪が積もると、「やったー!雪だるま作ろう!」、「雪合戦しない?」などはしゃぎましたが、今では、「まいったなぁ。電車動くかなぁ……」、「雪かき面倒だなぁ」など雪に対する印象が変わってしまいました。

 

しかし、大人になってから持つようになった雪の日の楽しみが一つあります。窓辺で外に積もった雪を見ながら温かいコーヒーをすする時間です。子供の頃は、「こんな苦いもの、大人はよく飲むなぁ」なんて思っていたのにね。それはビールも同じですが。

 

普段はインスタントコーヒーのことが多くても、雪が降ると丁寧に淹れたコーヒーの時間を持ちたくなります。雪が音と供に慌ただしさを吸い込んでくれるのかもしれません。

 

今シーズン、ハマっているコーヒーは、札幌のRITARU COFFEE「燻製珈琲」です。焙煎した豆を北海道の木で燻製しています。

 

カップを口元に近づけるとコーヒーの香りを感じた後、ほのかな燻香が鼻腔を刺激します。燻製に使う木々にもこだわり、香りの優しいブナやミズナラ、エンジュのチップを使用して温燻にかけ、燻製度合いの浅いものから深いものまで何パターンも作り、候補を絞っていったのだとか。

 

煙は魔法の調味料です。雪を見ながら燻香を感じると、ちょっとしたアウトドア気分も味わうことができます。雪だるまもいいですが、足跡がついていない雪面を見るのもいいものです。音を吸い込んだ景色の中で味わうほろ苦さと薫香は至福の時間を与えてくれるのです。

北海道を感じる燻煙が香ばしい、札幌はRITARU COFFEE「燻製珈琲」

※掲載情報は 2017/02/06 時点のものとなります。

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キュレーター情報

イシコ(石原英一)

旅行作家・エッセイスト

イシコ(石原英一)

1968年岐阜県生まれ。静岡大学理学部数学科卒業後、大道芸を使った子供ショーをしながら全国を行脚する生活を10年程続ける。2003年(有)ホワイトマンプロジェクト設立。5年間限定で国内外問わず50名近いメンバーが顔を白塗りにすることでさまざまなボーダーを取り払い、ショーや写真を使った表現活動や環境教育を行う。一方、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、「MONOマガジン」や「散歩の達人」などに連載を持つようになり、エッセイストとしての活動を始める。2008年から2009年まで「SKYWARD」、「SANKEI EXPRESS」、「nakata.net」など新聞、雑誌、WEBに「旅」や「食」をテーマにした連載やブログを持ちながら世界一周。
帰国後、岐阜県安八町に移住し、ヤギと暮らしながら、「旅」と「散歩」をテーマにWEB、書籍、テレビ、講演、商品プロデュースなどを通して表現している。著書に「世界一周ひとりメシ」(幻冬舎文庫)、「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)がある。

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