ニュージーランドの地で、日本人が造る奇跡のワイン

ニュージーランドの地で、日本人が造る奇跡のワイン

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牧羊地を購入し、ブドウ畑作りからワイン造りを始める壮大な挑戦

料理をすることより先に、最初に行うことは良い食材探しからです。


教室を開催している鎌倉の土地柄、野菜は鎌倉野菜、そして三浦野菜を主に扱っているのですが、食材を選ぶ時に基準にしていることがあります。それは、どういった「環境」でいきものが育つかというところです。


環境が綺麗な場所は空気も綺麗で同時に水も美味しく、そこで育ついきものは自然と美味しくなります。


数年前より個人的に注目している国があり、そこは環境に対して住んでいる人々の意識が高いことで知られている、ニュージーランドです。


ニュージーランドは、世界遺産エリアが10%を占める美しい国で、人々の自然や環境保護を尊重する意識が非常に高いことで知られており、また一人ひとりが健康で安全な生活をおくりたい為に、オーガニックに関する活動が人々の生活に浸透しています。そして植物の遺伝子組み換えは、政府により禁止されているので、体に入る食べ物は安心と安全があります。

 

素晴らしいワイン造りをするために2006年、この美しいニュージーランドの地を選んだのが、大沢ワインズのオーナー大沢泰造氏です。

ニュージーランドの地で、日本人が造る奇跡のワイン

そして2007年に、1日の中に四季があるといわれるほど昼夜の気温差が大きい、最高品質のブドウ栽培に適した大地、ホークス・ベイ地方にて、ニュージーランドの最優秀醸造家に選ばれワイン業界に強い影響を与えたワインメーカーの一人、ロッド・マクドナルド氏と「最高のワインを造りたい」という熱い強い二人の思いから、大沢ワインズのワイン造りは始まりました。

ニュージーランドの地で、日本人が造る奇跡のワイン

大沢ワインズのワインの中でも「FLYING SHEEP」というネーミングがついたワインが印象的で私のお気に入りのひとつです。ニュージーランドといえば羊がたくさんいることでも有名ですが、それがワインとどう関係あるかは大沢氏が実際に見た光景と、自然に密に関わりながらワイン畑を作り上げた背景にありました。

 

ぶどう畑になる前は、羊たちが暮らしていた牧草地でした。その羊たちが夢をみて楽しく飛びながら移動する姿を見て、名づけられたのがこのワインです。

ニュージーランドの地で、日本人が造る奇跡のワイン

「フライングシープ ソーヴィニヨン・ブラン」100%。

 

2011年は完売、こちらは2012年。パッションフルーツや爽やかなシトラスの香りと果実味溢れる濃厚で深みのある味わいと、爽快な酸味が特徴的です。

 

和食とのマリアージュも素晴らしく、私がイベントを開催させていただいく時には大沢ワインズ様のワインを好んでお料理を合わせるようにしています。

 

そして、赤「フライングシープ ピノ・ノワール」100%。

 

チェリーなどの赤い果実のフルーティーな香り、柔らかで心地良いタンニンがあります。

 

大沢ワインズのワインには、一世紀以上堆積した水はけのよい川土質特有のミネラル、養分に富んだ土壌ならではの壮大な自然の香りまでも感じさせられるので、他にはない豊かな気持ちにさせてくれます。

 

奇跡のワインと言われる理由には9割失敗すると言われるワインを造り続け、そして2013年以降に世界で数々の賞を受賞するという「奇跡のワイン」。

 

それはオーナーの大沢氏をはじめとする日本人スタッフの日本的な考え方や哲学と、ニュージーランド的考え方や哲学がマリアージュした、唯一無二の個性と特徴をもつ味わいに人々が魅了されているということが分かります。

 

ニュージーランドの美しさとピュアさに魅了されて、「最高のワインを造りたい」という二人の醸造家の真っ直ぐなピュアな気持ちが、ワインに直接的に現れていると感じる来年11年目をむかえるこれから先、続いていく大沢ワインズのストーリーが楽しみです。

※掲載情報は 2016/06/15 時点のものとなります。

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キュレーター情報

中村まりこ

料理家・食アートコーディネーター

中村まりこ

SHOKUart代表
料理家

東京出身。

ELLE grumet フードクリエイター部、料理教室 鎌倉legame cooking 主宰、フードスタイリング、レシピ開発、イベント講師、食に関する記事の執筆、を中心に活動。

食に造詣の深い父とウクライナ人の母から2つの食文化を習得。世界23ヵ国で生活した高校3年間を原点に、料理の道へ。

和食材も自由に取り入れた料理ジャンルからでなく素材からボーダレスな料理を経験上を軸に独創的な組み合わせで「empirical&unleash」を表現する「SHOKUart」設立。

外国の方にむけて「私達の日常の和食を伝えたい。」思いから、日本家庭料理の料理教室 "Authentic Japanese Cooking Class" も主宰。
外国人向けのWedマガジンサイトへのレシピ提供も手掛ける。

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