【世界B級グルメ紀行 ポルトガル編】お肉たっぷり、“フランスの女の子”

【世界B級グルメ紀行 ポルトガル編】お肉たっぷり、“フランスの女の子”

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可愛い名前のヘビー級グルメ

ポルトガル北部の港湾都市ポルトは首都リスボンに次ぐ第二の都市です。「ポルト(港)」という名を冠する町だけに、魚介類を使ったリゾットや煮込み料理などを存分に味わう事ができます。しかし、おいしいのは魚介料理だけではありません。ポルトといえばこれ、と言われる肉をたっぷり使った、その名も「フランセジーニャ(フランスの女の子)」というB級グルメ。かわいらしい名前につられて注文すると、男性でもノックアウトされかねないヘビー級ですので、ご注意を。

【世界B級グルメ紀行 ポルトガル編】お肉たっぷり、“フランスの女の子”

軽くトーストしたパンに、牛肉、ポルトガル風ソーセージ、モルタデッラ(ソーセージ)、チョリソー、チーズ、ベーコン、ハムなどをはさみます。そして、パンの外側を完全にチーズで覆ってからオーブンへ。この時点でカロリーオーバーは必至ですが、チーズが溶けたら、さらに上に目玉焼きをのせ、パンチの効いたソースをかけるのです。ビール、ウイスキー、ブランデー、アグアルデンテ、ポート酒、白ワインといったあらゆる種類のお酒にトマトピューレ、ローレル、にんにく、牛乳などを加えて作る濃厚ソースは各店秘伝のもの(注・パンに挟む具・ソースの素材は店によって異なります)。

 

フランセジーニャは、1950年代にダニエル・ダヴィド・シルヴァというシェフによって考案されました。移民先のフランスから帰郷し、クロックムッシュにヒントを得て老舗「レガレイラ」で作り評判を得たのが始まりです。ボリュームたっぷり、ピリッと辛いソースのこの料理にフランセジーニャと名づけるそのネーミングセンスに脱帽するだけではなく、肉という肉を詰め込んだ、サービス精神旺盛な逸品にポルト人の気前のよさがよく現れています。今では、ポルトガルだけではなくヨーロッパ中からフランセジーニャを求めて観光客がやってくるほどです。これを食べずしてポルトを旅したとはいえません!

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日本でも下記のレストランで「フランセジーニャ」を味わう事ができます!
カーザ・ダ・アンドリーニャ http://www.andorinha-osaka.com
ヴィラモウラ http://www.heart-link-c.co.jp/vilamoura/ginza/lunch.html

レアロンドロ https://www.facebook.com/Cafebar-Leandro-155144641205582/

※掲載情報は 2017/07/05 時点のものとなります。

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ポルトガル大使館

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ユーラシア大陸の最西端に位置するポルトガルは、日本が初めて出会った西洋の国です。1543年の種子島到来をきっかけに日本に南蛮文化を伝えたポルトガルは、日本人の日常生活や食文化に深い影響を残しました。皆様も歴史の授業でポルトガル人到来は勉強されたのではないでしょうか。
鉄砲、西洋医学、絵画で使われる西洋技術、西洋音楽・洋楽器、天体観測機、パンや菓子等、この時代にポルトガル人が日本に伝えたものは数多くあります。カステラ、金平糖、ボーロなどは語源もレシピもポルトガルからもたらされました。パン、コップ、ボタン、てんぷら、おんぶ、かっぱ、ばってら、じょうろ、チャルメラ、オルガン、カルタ、シャボン、タバコ、ビロード、ビードロ等、日常語として定着している数多くの言葉がポルト ガル語由来なのです。
歴史的建造物、自然景観、多彩な食文化、温暖な地中海性気候、15箇所の世界遺産と、無形文化遺産に認定された民謡「ファド」などの多様な魅力に魅せられ、ポルトガルを訪れる観光客はリピート率が高いことで有名です。「初めて訪れるのに懐かしい国」と多くの日本の皆様に親しまれるのも、470年以上にわたるおつきあいがあるからかもしれません。

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