14世紀の男性服を模ったザクセン州の郷土菓子「アイアシェッケ」

14世紀の男性服を模ったザクセン州の郷土菓子「アイアシェッケ」

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たんぱく質豊富な優れものチーズ

14世紀の男性服を模ったザクセン州の郷土菓子「アイアシェッケ」

ドイツ東部にあるザクセン州の州都ドレスデン。この街に伝わる伝統スイーツに「アイアシェッケ」というケーキがあります。シェッケとは14世紀の男性服のことで、このケーキがその形に似ていること、3段の層から作られることからこの名前がついたと言われています。上段層は、クリーミーな卵黄、バター、砂糖やバニラプディングで作られています。

14世紀の男性服を模ったザクセン州の郷土菓子「アイアシェッケ」

中断層は、クヴァークというカッテージチーズに似た乳製品を使用します。ドイツでは、チーズケーキといえばクヴァークを使用するというほど、普及しています。通常のチーズよりカロリーが低く、タンパク質を多く含むのが特徴です。そして、底にはクッキー生地が使われます。

 

「アイアシェッケ」の他に「フライベルク風アイアシェッケ」というお菓子があり、こちらはクヴァークを使用していません。フライベルクはザクセン州にありますが、その昔、町に城壁を築く際に、接着剤としてクヴァークを使用しました。その結果、町中のクヴァークを使い切ってしまい、町のパン屋さんが仕方なくクヴァーク無しの「アイアシェッケ」を作りました。これが、現在の「フライベルク風アイアシェッケ」となったのです。

14世紀の男性服を模ったザクセン州の郷土菓子「アイアシェッケ」

より薄く、重くないのでこちらも非常に人気が高いお菓子です。とても手間と時間がかかるケーキですので、家庭で作られる事はあまりありませんが、3層の味のバランスが抜群の味わいです。これを食べたら普通のチーズケーキはもう食べられないかもしれません!

【鎌倉レ・ザンジュ 「アイアシェッケ」】

14世紀の男性服を模ったザクセン州の郷土菓子「アイアシェッケ」

鎌倉レ・ザンジュでは、甘さ控えめのしっかりした風味とコク、そしてまろやかさが自慢の、しっとり焼き上げたベイクドチーズケーキ「アイアシェッケ」を販売しています。

4層からなる「アイアシェッケ」は、今までのチーズケーキの既成概念を覆します。

※掲載情報は 2017/05/16 時点のものとなります。

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ドイツ連邦共和国大使館

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駐日ドイツ連邦共和国大使館は、日本におけるドイツ政府を代表する機関です。ヨーロッパの中心に位置しているドイツと日本は、去る2011年、外交関係を樹立してから150周年という節目を迎えました。そして、今後も互いに両国が協力し合いながら、現在の友好関係を保ち、またより深めながら手を取り合って未来へ向かっていこうという思いをこめ、「ドイツと日本-ともに未来へ」というモットーの下、日本の皆さんにより深く、広く、ドイツを知ってもらうべく、様々な形で活動を行っています。こちらのサイトでは、ドイツの伝統や郷土・食文化についてお伝えします。

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