大事な日に食べるスウェーデンサンドイッチケーキと北欧のコーヒー文化

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スウェーデンサンドイッチケーキって?

大事な日に食べるスウェーデンサンドイッチケーキと北欧のコーヒー文化

スウェーデンでは伝統的に卒業式や、結婚式等の特別に食べられるケーキがあります。皆さんケーキという言葉で連想するのは、生クリームたっぷりの甘いケーキだと思いますが、スウェーデンでこの時期よく食べられるケーキは少し違います。「スウェーデンサンドイッチケーキ」といって、簡単に言うとケーキ風サンドイッチです。

日本で言うと「ちらし寿司」に近いイメージでしょうか、スウェーデン国内のレストランでも常に置いてあるものではなく、特別なイベントごとの際に、注文をして特製のものをお店で作ってもらったり、家庭で作ったりもします。

スウェーデンサンドイッチケーキとFIKAを体験できるイベント

大事な日に食べるスウェーデンサンドイッチケーキと北欧のコーヒー文化

今回、そのスウェーデンサンドイッチケーキを体験できるイベントが「丸山珈琲西麻布店」で開催されました。主催者は北欧ブームを創り出したキーパーソンの一人としても知られる森百合子さんで、「北欧式コーヒーパーティのススメ」というイベントで、当日はスウェーデンに限らず、北欧のコーヒー文化や、現在のコーヒー事情も紹介されました。

森百合子さんは、我々大使館との仕事もご一緒しており、ご自身でも北欧へ足しげく通い、多数の北欧に関する本を出版しており、北欧関係のメディア出演や、講演も行っている方です。

森さんが語る北欧コーヒー文化

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北欧はコーヒーの国といわれるくらい、実はコーヒー消費量が多い地域で、カフェの数もとても多く、非常にコーヒーと身近な関係です。もっともポピュラーな飲み物は「レギュラーコーヒー」で、注文をすると席に案内され、部屋にあるコーヒーポットからセルフサービスでカップに注いで飲むというお店も非常に多く、一回注文して長くお店で楽しむというスタイルも定着しています。

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オフィスでも独特な文化があって、1日に数回「コーヒーを飲む権利」が従業員にはあります。大体のオフィスでコーヒーを入れるスペースというものがあって、決まった時間帯にコーヒーを淹れて集まって飲むという風習が定着しています。コーヒーを中心としたコミュニケーションをとる文化は「FIKA(フィーカ)」と呼ばれ北欧では大事な文化です。

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北欧のコーヒー文化が発達した経緯は様々な要素があると思いますが、まずあげられるのが、知識の独占をしないということです。取材で訪れても「ここまでは撮影していいよ」とか「ここは教えられない」ということが一切無く、知識をシェアすることを当然だと思っていて、それぞれの高い技術が、コーヒーを淹れる方々に伝播していくという姿勢があります。それに加えて2000年から開催されている「世界バリスタ選手権」の影響も挙げられます。バリスタといわれる方々が脚光を浴びるシーンが以前より増えて、意識が高くなっています。また、直接購入、いわゆる「ダイレクトトレード」に関しても積極的です。良質なコーヒー豆の産地に実際に赴き、直接買い付けを行うことによって、より良質な豆が北欧に輸出される機会も増えています。これらの要素があり、コーヒー文化が発達したと考えられています。

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もちろんコーヒーと一緒に口にするスイーツもバリエーションが多く、そして愛されています。例えば「シナモンロール」は、北欧各国で楽しめるものですが、それぞれ形が少しずつ違ったりもしますし、呼び方もそれぞれ違っています。

大事な日に食べるスウェーデンサンドイッチケーキと北欧のコーヒー文化

今回のもう一つの目玉は、横浜の薫々堂が作った「スウェーデンサンドイッチケーキ」。このケーキは、下からライ麦パン、全粒粉のパン、ミルクパンの3つのパンで構成されています。ライ麦パンと全粒粉のパンの間には温燻製のサーモンと細ねぎと化学調味料が入っていないマヨネーズであえたものが、全粒粉のパンとミルクパンの間には、ボイルしたえびとサワークリームとディルであえたものがそれぞれ入っています。トップはマヨネーズが塗られて、カラフルにミニトマトと冷燻製のサーモン、そしてディルがちりばめられていて目で見ても楽しめます。

イベントを終えて

大事な日に食べるスウェーデンサンドイッチケーキと北欧のコーヒー文化

森さんのトークショーの後、参加者は、丸山珈琲スタッフの方がフレンチプレスで淹れてくれた3種類のコーヒーと共に、シナモンロールとスウェーデンサンドイッチケーキを食べながらFIKAを楽しんでもらいました。

今回はイベントを通じて、スウェーデンを初めとした北欧のコーヒー文化に触れていただきましたが、スウェーデンでは、知り合った方にまずお茶に誘うというよりも「コーヒー飲みに来ない?」という文化が根付いています。人をもてなすというよりも、人との接点を大事にするという感覚が伝統的にあり、人との繋がりを強くしていく過程で「コーヒー」は非常に重要な存在でもあります。日本の皆様にも、是非このコーヒーを通したFIKAという文化に触れていただければと思います。

大事な日に食べるスウェーデンサンドイッチケーキと北欧のコーヒー文化

※今回のイベントで提供された横浜の薫々堂様のスウェーデンサンドイッチケーキは、通常作っておらず特注品となりますので、ご希望の方は薫々堂様にお問い合わせください。

※掲載情報は 2015/04/22 時点のものとなります。

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スウェーデン大使館

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福祉の先進国スウェーデン。男女平等の国スウェーデン。それだけではなく観光としても有名です。スウェーデン北部に広がる大自然、世界一美しい首都ストックホルム、有名なガラスの王国など、スウェーデンには見所がいっぱいあります。食文化も非常に豊かで、洗練された乳製品はもちろん、牛肉、豚肉、魚介類の消費も多く、ジャガイモが付け合わせとして茹でて供されることが多いです。また、スウェーデン料理には膨大な種類のパンがあります。形や大きさ、ライムギ、エンバク、オオムギ、白パン生地、黒パン生地、サワードウ、全粒粉といった材料で非常に多くのパンが愛されています。多くの肉料理、特にミートボールが、リンゴンベリー・ジャムを添えて食べられており、代表的な伝統料理となっております。スウェーデン料理の菓子は、伝統的に酵母ロールパン、クッキー、ビスケット、ケーキの様々な種類があります。フィーカ(Fika、お茶の習慣)もスウェーデンで欠かせない食文化です。食文化という側面で、皆様にスウェーデンの魅力を感じ取っていただければ何よりも幸せです。

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