洋食屋のシェフが惚れ込んだ味。横浜 崎陽軒の「シウマイ弁当」

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子供のころから変わらない味

洋食屋のシェフが惚れ込んだ味。横浜 崎陽軒の「シウマイ弁当」

子供の頃は、両親が店で働いていて忙しかったので、お店のメニューのたいめけんのカレー、エビフライが僕の家での食事でした。お店の味と同様に、母親が買ってきくれた崎陽軒のシウマイ弁当もよく食べていました。

一口にシウマイと言っても、大きいのと小さいのがありますが、僕はこのシウマイ弁当に入っている小さいシュウマイが好きです。なぜかって?僕にとっては、昔から食べている崎陽軒のシウマイこそがシュウマイだからなんです。いろんなところで焼売を食べましたが、どれも美味しいけれど他のところのものは、私の中では「シュウマイ」ではなく中華料理の点心の「焼売」というのかもしれません。

崎陽軒のシウマイ弁当は、俵型のご飯も食べやすく、から揚げ、卵、かまぼこ、魚なども入っていて、何よりシュウマイの数が多い。あまりお弁当というものは全部食べられないことが多いですが、不思議とこのお弁当は子供のころから全部食べられます。旅行などでお弁当を買うときは、崎陽軒のシウマイ弁当を見つけるついこのお弁当を選んでしまいますね。

子供のころから変わらない美味しい味を守り続けているところには、料理人として大変尊敬します。昭和29年に誕生したシウマイ弁当。定番で比較的、どこでも購入でき、食べたいときに食べられるのも料理として魅力的です。料理は常に新しい挑戦が必要で、よい意味でお客様の期待を裏切らなくては飽きられてしまいます。ただ目新しさばかりでなく、お客様が知り尽くした定番品をお客様の期待を裏切らずに提供し続けるのにも難しさがあります。

いつかは、私の作ったお弁当でも、同じような想いを感じてくれるものを作り出していきたいと思います。

※掲載情報は 2015/04/16 時点のものとなります。

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キュレーター情報

茂出木浩司

「たいめいけん」三代目

茂出木浩司

1967年、東京都出身。高校卒業後、海外に留学をする。帰国後に料理の世界に入り、都内数店舗で修行を重ね「たいめいけん」に入社。「たいめいけん」では皿洗いから修行を始め、27歳で三代目を受け継ぐ。伝統を継承しつつ時代にあった新しい「たいめいけん」の味を追求し続ける一方、三越日本橋本店「デリカテッセン・ヒロ」をはじめ、数多くの新しい店舗のプロデュースや書籍の出版など幅広く活動をし続けている。

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