カナダ・オタワ市の名物菓子はビーバーのしっぽ?

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今回はカナダ大使館、参事官代理のクリス・アンダーソンさんからお話を伺います。 世界で2番目に広い国土をもつカナダは、東側は大西洋、西側は太平洋に面しており、内陸部には広大な自然が広がっています。そのため、今ほど流通が発達していなかった時代には、それぞれの地域ごとに異なる食文化が発達しました。さらに、各国からの移民が多く住んでいるカナダには、移民たちがそれぞれの国の文化を守り継ぎながらカナダ全体の文化を形成する、いわゆる「モザイク文化」という特徴もあります。今回は、そんなカナダの伝統的で有名なスイーツをご紹介します。

ずっしり甘い三重奏!「ナナイモバー」

カナダ・オタワ市の名物菓子はビーバーのしっぽ?

カナダの伝統的なお菓子で最も有名なのが「ナナイモバー」です。ナナイモとはブリティッシュコロンビア州にある市の名前ですが、カナダ全域で食べられています。ココナッツやアーモンドなどを砕いて固めた上に、ペースト状の甘いカスタードクリーム、さらにチョコレートを重ねた3層のお菓子です。とても甘いことで知られていて、チョコレートの部分にはミントやストロベリーなど、味のバリエーションもあります。季節を問わず食べられていて、身近なお店で購入できるポピュラーなお菓子です。 「ナナイモバー」がカナダの西側で生まれたのに対し、東側のお菓子で有名なものには「バタータルト」があります。円形の一口サイズのタルトで、ブラウンシュガー、レーズン、バター、卵などを混ぜてフィリングにしています。ナナイモバーと同様に非常に甘いお菓子です。

オタワの名物菓子は「ビーバーのしっぽ」

カナダ・オタワ市の名物菓子はビーバーのしっぽ?

カナダの冬に欠かせないお菓子もあります。首都オタワ生まれの「ビーバーテイルズ」です。毎年冬になると市内を流れるリドー運河が凍り、世界最長の何キロにも渡るスケートリンクとなります。冬ならではのお祭りにはたくさんの人が訪れ、氷の彫刻も登場するなど大変賑わいます。ここで食べられるのが「ビーバーテイルズ」。カナダに多く生息するビーバーのしっぽに似た形の、薄い揚げパンです。平たい楕円形で、シナモンシュガーやバター、レモンをトッピングするのが伝統的な味です。他にも、チーズやフルーツをトッピングしたものもあり、今はカナダ全域で親しまれています。

カナダ・オタワ市の名物菓子はビーバーのしっぽ?

私も子どもの頃から「ビーバーテイルズ」が大好きで、スケートやお祭りなど、冬の楽しい思い出とともにあるお菓子です。冷えた身体には、温かい飲み物と「ビーバーテイルズ」がぴったりですね。

ビーバーテイルズ

カナダ・オタワ市の名物菓子はビーバーのしっぽ?

今回ご紹介するのは、カナダのナショナルシンボルと言っても過言ではないくらいカナダで愛されるスイーツ「ビーバーテイルズ」。その名の通りビーバーの尻尾に似た形の揚げパンにシナモン、メープルシロップ、チョコレートやフルーツなどをトッピングして食べる新感覚のスイーツです。

※掲載情報は 2015/03/30 時点のものとなります。

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カナダ大使館

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世界で2番目に大きな国土のカナダ。カナダは三方を太平洋・大西洋・北極海に囲まれ、きれいな淡水の湖が点在し、広大で変化に富んだ景色が広がります。このカナダの大自然と、彩り豊かな季節の中で、実にいろいろなおいしい農産品・食品が育まれています。
またカナダは移民も多く多民族の国。さまざまな民族のそれぞれの伝統や調理法や味が、カナダの食文化の多様性を生み出しています。「カナダ料理ってどのような料理ですか?」と尋ねられると、私たちは「世界中のおいしいレシピをもとにカナダで育った新鮮、安全で高品質な食材で作った料理です」と答えます。
カナダ産の農産品・食品はたくさん日本に入ってきています。日本は世界で三番目に大きな輸出先です。皆さんが毎日食べているものにもカナダ産食材・食品が多く使われているのです。
カナダの大自然が育むおいしさ、そして多様な食文化についてお届けします。

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