新しい味覚で料理の幅も広がる?! ほおずきを使ったスイーツソース

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“ほおずき”がどんどん進化してスイーツソースとして登場。

新しい味覚で料理の幅も広がる?! ほおずきを使ったスイーツソース

昔、フランス料理のデザートとして“ほおずき”が使われていた時期がありました。ほおずきのガク(中の果肉を包んでいる外皮)をそのまま、持ち手として使っていたのですが、ガクを取ってしまうと鮮度が保たれなかったのですが、この数年、大手百貨店や専門店で人気の食材になってきているのです。そんなほおずきが、岩手県の北部の岩泉で栽培され加工され、果肉たっぷりの濃縮されたスイーツソースになりました。岩泉は世界でも有数の透明度のある地底湖、龍泉洞のある地域で、本当の自然がそのまま残っている地域でもあります。岩泉に仕事で何回か訪れましたが、山林を車で抜けていく時に風景がほとんど変化もせずに、携帯電話が2時間も繋がらないくらいそのままの自然が残っている場所なのです。

日本ではほおずきは浅草のほおずき市に代表されるように、鑑賞用として多くは栽培されてきましたが、ヨーロッパでは古来から食用として活用されてきたのです。普段使いとしては、そのままパンやヨーグルトにジャム感覚でも使いますが、肉料理との相性も抜群なのです。フランス料理をはじめとするヨーロッパの肉料理には、果物を使ったソースが非常に多いですね。有名なパリの「トゥールダルジャン」の鴨のオレンジソースは、ご存知だと思います。淡白な鶏肉、脂肪の多い豚肉、牛肉の赤身にと、それぞれ調理法は異なりますが、ちょっと甘酸っぱく香り立つほおずきのスイーツソースは世代を超えた味合になるでしょう。

さらに、このほおずきのスイーツソースがパスタに合うのです。イタリアでも地中海のシチリアでは、オレンジ等の柑橘類を多用したパスタのレシピがありますが、わが家で試しにほおずきのスイーツソースソースをパスタに使ってみました。作り方は、普通のアーリオーリオの要領で、オリーブオイルに少量のニンニクの香りを移し、茹で上げたパスタをからめる時に、ほおずきのスイーツソースで合えるだけ。ちょっとほおずきの果肉を添えると、まるでウニパスタのよう。これに、チーズを振りかけて、仕上げにオリーブオイルをかけると、いままで体験したことの無い未知の味に変身。ほおずきの甘さもあるが、上等な酸味がパスタとからんで旨いのです。夏場には冷製パスタにして、ちょっと青唐辛子を加えたら良いかも。

この「ほおずきちゃんスイーツソース」は、プロの料理人さんにも推奨したいですね。意外に人気メニューになるかもしれません。

新しい味覚で料理の幅も広がる?! ほおずきを使ったスイーツソース
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早野ファーム

※掲載情報は 2015/03/12 時点のものとなります。

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キュレーター情報

後藤晴彦(お手伝いハルコ)

アートディレクター・食文化研究家

後藤晴彦(お手伝いハルコ)

後藤晴彦は、ある時に料理に目覚め、料理の修業をはじめたのである。妻のことを“オクサマ”とお呼びし、自身はお手伝いハルコと自称して、毎日料理作りに励んでいる。
本業は出版関連の雑誌・ムック・書籍の企画編集デザイン制作のアート・ディレクションから、企業のコンサルタントとして、商品開発からマーケティング、販促までプロデュースを手がける。お手伝いハルコのキャラクタ-で『料理王国』『日経おとなのOFF』で連載をし、『包丁の使い方とカッティング』、『街場の料理の鉄人』、『一流料理人に学ぶ懐かしごはん』などを著す。電子書籍『お手伝いハルコの料理修行』がBookLiveから配信。
調理器具から食品開発のアドバイザーや岩手県の産業創造アドバイザーに就任し、岩手県の食を中心とした復興支援のお手伝いもしている。

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