宮城の定番なお土産といえば、1979年からずっと人気の『萩の月』

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実は160種類ものアイテムがある『菓匠三全』

宮城の定番なお土産といえば、1979年からずっと人気の『萩の月』

先日、仙台に行きました。様々な用事があって、仙台には年に数回は行きますね。東北新幹線、特に「はやぶさ」などに乗れば、大宮の次がもう仙台ですから、凄く便利な地。そして東北一の大都市ゆえ、規模も大きくて、飲食店も活況を呈しています。そんな仙台で古くから有名な和菓子屋さんが『菓匠三全』。店名を知らなくても商品の「萩の月」といえば、多くの方が頷くでしょう。創業は昭和22年。宮城県蔵王町にて「田中飴屋」として製飴業を立ち上げたのが始まり。現在は約160種類のお菓子の製造・販売並びに研究・開発を行っています。21世紀にふさわしい新商品の開発に取り組んでおり、毎年出品している世界の食品コンクールにおいても、これまでも『ロワイヤルテラッセ』、『ら・ふらんす』などが、最優秀賞である特別金賞を受賞しています。

シュークリーム×カステラで、誕生した『萩の月』

宮城の定番なお土産といえば、1979年からずっと人気の『萩の月』

とはいえ、代表する商品は、やはり「萩の月」です。萩の咲き乱れる宮城野の空にぽっかり浮かぶ名月をかたどった銘菓で、1979年からの超人気な洋菓子。外側はカステラなんですね。しかもすごくふわりとした仕上がりになっています。そして、凄く美味しいのが、中に入っているまろやかで優しい風味のオリジナルのカスタードクリーム。このしっとり感もまた絶妙。甘すぎず、でも濃厚な美味しさを保つ、このバランスの良さは素晴らしいです。当時はシュークリームが流行していたみたい。と同時に、カステラも人気。というわけで、その両者を合体させ、研究の末に誕生したというわけ。常に時代を超えて愛される洗練された味わいで、宮城のお土産の大御所的位置づけをずっと保ち続けています。

※掲載情報は 2017/03/06 時点のものとなります。

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キュレーター情報

はんつ遠藤

フードジャーナリスト

はんつ遠藤

東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方をひとりでこなし、取材軒数は8000軒を超える。全国のご当地グルメの知識と経験を活かし、ナムコのフードテーマパーク事業にも協力し、現在、東京・大手町のご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」の名誉館長も務める。『日経トレンディ』にてトレンドリーダーにも選出。「週刊大衆」「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』(幹書房)、『おうちラーメンかんたんレシピ30』『おうち丼ぶりかんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』など25冊。

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